Firebase 向け Google アナリティクスを使用してデータに基づいた意思決定を行う
Firebase 向け Google アナリティクスは、開発したアプリについて、ユーザーのアトリビューションやアプリ内アクティビティ(スクリーン ビュー、イベント、アプリ内購入、コンバージョンなど)を測定できる無料で無制限のレポート機能を提供します。
解説
ユーザーの詳細なレビューや、コミュニティとの良好なやりとりがあっても、ユーザーがアプリをどのように利用しているのかを把握することは、通常困難です。たとえば、人気の機能や、まれにしか使用されない機能を知ることは、それほど簡単ではありません。
Firebase 向け Google アナリティクスを使用し、基本機能に高度な機能を加えていくことで、アプリを利用するユーザーの動向を正確に把握できます。さらに、このようなデータを他の Firebase 機能で利用し、データに基づいたアクションをトリガーすることもできます。たとえば、Firebase 向け Google アナリティクスの Firebase Crash Reporting では、クラッシュが発生したユーザーを把握できます。これに Firebase Notifications を組み合わせれば、対象ユーザーにプッシュ通知を送信し、分析を通じてユーザー エンゲージメントを追跡できます。
方法
- アプリに Firebase SDK を追加して、Firebase 向け Google アナリティクスをセットアップします。データの収集は自動的に開始されます。
- カスタムデータをログに記録します。e コマースの購入や実績など、アプリにとって意味のあるイベントを対象にします。
- ユーザーリストを作成します。Firebase コンソールで、重要性の高いユーザーのカスタムリストを作成します。
- カスタム ユーザーリストを活用します。このリストを基に、Notifications や Remote Config といった Firebase の他のツールで、メッセージ、プロモーション、アプリの新機能などのターゲティングが可能です。
- Firebase Notifications に対応するイベントを記録します。各キャンペーンの効果に関するレポートを作成できるようになります。
- Firebase 向け Google アナリティクスのユーザー定義を使用して、ユーザー層ごとにアプリの動作や外観を変更します。その際、複数のバージョンを配布する必要はなく、Firebase Remote Config の設定だけで対応できます。
- 他の Firebase 機能と統合します。たとえば、Firebase Crash Reporting と統合すれば、バージョンごとや地域ごとにクラッシュの発生頻度を把握でき、どのようなユーザーが影響を受けているか詳しく分析できます。
おすすめの方法
- アプリを公開する前に計測プランを立てましょう。公開後にアプリを分析し、すぐに調整できるようになります。
- 長期的に役立ちそうなデータのみ追跡しましょう。たとえば、ゲーム内で「ジャンプ」ボタンを追跡しても、意思決定に役立つデータは収集できない可能性があります。
- エンゲージメント データ(イベントなど)と収益化データ(販売取引など)を組み合わせて、アプリがどのように利用されているかを総合的に把握しましょう。