Firebase 向け Google アナリティクスを使用してコンバージョンを向上させる
Firebase 向け Google アナリティクスでは無制限のレポート作成機能を利用して最大 500 件のイベントに対応できるほか、カスタムのユーザー層も作成でき、ユーザーがどう行動しているかを把握できます。データから、アプリの使用状況やユーザー エンゲージメントの分析情報を入手できます。これらの分析情報をもとにアプリのマーケティングやパフォーマンスの最適化を判断することで、コンバージョン数の増加につなげることができます。
解説
目標がユーザーにアプリ内購入をすすめることであっても、ニュースレターへの登録をすすめることであっても、ユーザーに主要な操作を完了してもらうこと、つまり、コンバージョンがメインの成功指標です。コンバージョンを妨げる障害や、アプリの離脱率が高い箇所を見つけることで、アプリのエクスペリエンスを改善し、コンバージョン率を上げる機会を明らかにすることができます。
方法
- Firebase SDK を追加して Firebase にアプリを接続します。
- アプリに Firebase 向け Google アナリティクスの依存関係を追加します。
- 数時間以内に Firebase コンソールでアプリとユーザーについての分析情報を取得し始めます。
- e コマースの購入や実績など、カスタム イベントをログに記録します。
- ユーザー層を作成します。Firebase コンソールで、イベントデータやユーザー プロパティに基づき、重要なユーザー層を作成できます。
- カスタムのユーザー層をもとに、Notifications などの他の Firebase ツールを使って、メッセージ、プロモーション、アプリの新機能などのターゲットを設定します。
おすすめの方法
- 特定のユーザー層に合わせてアプリの機能を動的に調整します。Remote Config を使って、特定のユーザー層向けにアプリのデザインを変更できます。たとえば、ショッピング カートにアイテムを追加しても購入はまだ完了していないユーザーにはカスタマイズしたホーム画面を表示できます。
- どのユーザー層にもアプリ内通知を送信できます。Notifications を使って、過去にゲーム内アイテムを購入したユーザーのみを対象に、ゲームのアプリ内ショーウィンドウに追加した新しいツールの購入をすすめることができます。
- Google 広告でユーザー層のターゲットをさらに絞り込みます。Google 広告の広告キャンペーンを実施してユーザーに再度アプローチできます。たとえば、特定のゲームレベルでつまずいた後でゲームをやめたユーザーに特別なパワーアップを特価で提供できます。
- コンバージョン トラッキングを設定すれば、ユーザーがどこであきらめているかを確認できます。アプリの最も重要なイベント(アイテムの購入、他のユーザーとのアプリの共有など)を定義し、そのイベントの目標達成プロセスを作成します。これで、ユーザーがプロセスのどこであきらめているかを確認できます。
- ユーザー獲得ワークフローを改善します。Google 広告と統合することで、広告やマーケティング アクティビティの効果を把握できます。キャンペーンで「アプリを開く」イベントをトラッキングし、アプリ内でのユーザーの行動をトラフィック ソースに自動的にリンクすることで、エンゲージメントの高い、価値あるユーザーを確実に獲得できます。
- コンバージョンにつながる広告キャンペーンを確認します。Google 広告と統合することで、アプリ内の重要なイベントにつながる広告キャンペーンを把握し、アナリティクスのコンバージョン イベントとしてトラッキングできます。この情報をもとに広告戦略を調整し、ユーザーのコンバージョンをもたらすキャンペーンにより多くの費用をかけることができます。
- BigQuery を利用して、Firebase 向け Google アナリティクスのデータをリアルタイムで表示、分析します。BigQuery でサンプリングされていない未加工のアプリデータをすべてカスタムデータと組み合わせることでさらに分析を進めることができます。