
タブレットは Android のインストール ベースのかなりの部分を占めており、ユーザー エンゲージメントと収益化の絶好の機会をもたらしています。このページのガイドラインを参考に、魅力的な機能と直感的ですぐれたデザインの UI を提供することで、タブレット ユーザーの期待に応えることができます。
ガイドラインには番号が付けられていますが、どの順序で実施しても差し支えありません。各ガイドラインの推奨事項は個々のアプリに該当する範囲で実施してください。ただし、ユーザーに最良の製品を提供するという観点からは、できるだけ多くの推奨事項に従うことをおすすめします。
このページ全体に、各推奨事項への対応に役立つリソースへのリンクが含まれています。
1. タブレット アプリの基本的な品質をテストする
タブレット アプリで優れたエクスペリエンスを提供するための最初のステップは、アプリがターゲットとするすべてのデバイスとフォーム ファクタにおいてアプリの中核品質基準を確実に満たすことです。詳しくは、アプリの品質に関する主要なガイドラインをご覧ください。
また、公開前に、アプリが次のような基本的な技術チェックの項目と公開基準を満たしていることも確認します。
- 適切な Android のバージョンをターゲット設定している
- ハードウェアの依存関係を正しく指定している
- 適切な画面のサポートを宣言している
- 利用可能なすべての画面スペースを使用している
- スクリーンショットが Google Play にアップロードされている
アプリがすでに Google Play Console にアップロードされている場合は、最適化のヒントのページで、上記のチェックに対するアプリの対応状況を確認できます。
2. 大きな画面用にレイアウトを最適化する
Android によって、さまざまな画面サイズとフォーム ファクタのデバイスで適切に動作するアプリを簡単に開発できるようになりました。単一のアプリを設計して、ターゲットとするすべてのデバイスに幅広く配信できることから、この互換性はデベロッパーにとって大きなメリットとなります。ただし、それぞれの画面設定、特にタブレットにおいてユーザーに最良のエクスペリエンスを提供するためには、ターゲットとするそれぞれの画面設定に合わせてレイアウトや他の UI コンポーネントを最適化することが必要です。タブレットでは、UI の最適化によって利用可能な広い画面スペースを十分に活用して、新しい機能を提供したり、追加コンテンツを表示したり、その他の方法によるエクスペリエンスを拡張することで、ユーザーのエンゲージメントを向上させることができます。
スマートフォン向けに開発したアプリを新たにタブレットにも配信する場合は、まずレイアウト、フォント、スペースに多少の調整を加えるところから着手します。7 インチ タブレットや大きなキャンバスを持つゲームなどの一部のケースでは、この調整を行うだけで、タブレットでアプリが適切に表示されるようになる場合があります。大きなタブレット向けなど、それ以外のケースにおいては、UI のパーツのデザインを変更して、「画面いっぱいに伸びた UI」を、効率的なマルチペインの UI、使いやすいナビゲーション、追加のコンテンツに置き換えることができます。

「画面いっぱいに伸びた UI」の解消: タブレットの場合、シングルペイン レイアウトは不要なスペースが生じたり、テキスト行が長くなりすぎる原因となります。パディングを使用して UI 要素の幅を小さくし、マルチペイン レイアウトの採用を検討します。
おすすめの方法は次のとおりです。
- 必要に応じて、
large
およびxlarge
の画面にカスタム レイアウトを提供します。また、画面の最も短いサイズや利用できる最小の幅および高さに基づいて読み込まれるレイアウトを提供することもできます。 - 少なくとも、フォントサイズ、マージン、スペースなどのサイズを大きい画面向けにカスタマイズして、スペースの利用とコンテンツの読みやすさを向上させます。
- ユーザーがタブレットを手で持っている場合に操作しやすいように、UI コントロールの配置を調整します。たとえば、横向きで持っている場合は画面の端にコントロールが表示されるようにします。
- 通常、タブレットの場合の UI 要素のパディングは、スマートフォンの場合よりも大きくする必要があります。48 dp のリズム(および 16 dp のグリッド)をおすすめします。
- テキスト コンテンツには十分なパディングを設定し、画面の端に接するような形でテキストが表示されないようにします。画面の端近くのコンテンツの周囲には、少なくとも
16dp
のパディングを設定します。
特に、レイアウトが画面いっぱいに伸びて表示されることがないようにします。
- テキストの行は長すぎないようにする必要があります。1 行あたり最大 100 文字となるように調整します。最適な長さは 50~75 文字です。
- リストビューやメニューは画面幅全体を使用しないようにする必要があります。
- パディングを使用して画面上の要素の幅を調整するか、タブレットの場合にはマルチペイン UI に切り替えます(次のセクションをご覧ください)。
3.広い画面領域を活用する

マルチペイン レイアウトを利用すると、タブレットの画面における視覚的なバランスが向上するとともに、使いやすさと読みやすさが向上します。
タブレットでは、アプリの利用できる画面領域がかなり広くなります。特に横向きの場合は画面領域が相当広くなります。とりわけ、10 インチ タブレットでは画面領域がかなり拡張されますが、7 インチ タブレットでもより広い領域にコンテンツを表示してユーザーを引き付けることができます。
アプリをタブレット上で実行する場合の UI を検討する際は、タブレット上で利用できる広い画面領域を十分に活用できるようにします。おすすめの方法は次のとおりです。
- 追加のコンテンツを表示したり、既存のコンテンツを別の方法で表示できないか検討します。
- タブレット画面ではマルチペイン レイアウトを使用し、いくつかのビューを組み合わせて 1 つの複合的なビューとして表示します。これにより、広い画面領域をより効率的に使用して、ユーザーがアプリを操作しやすくすることができます。
- 画面の向きが変わった場合に複合ビューのパネルをどのように再編成するかを検討します。
- 単一の画面を
Activity
サブクラスとして実装する一方で、個別のコンテンツのパネルをFragment
サブクラスとして実装するよう検討します。これにより、コンテンツを共有する各フォーム ファクタや各画面サイズの間で、コードを最大限に再利用できるようになります。 - どの画面サイズでマルチペイン UI を使用するかを決め、そのうえで適切な画面サイズのバケット(
large
/xlarge
など)または画面の最小幅(sw600dp
/sw720
など)でそれぞれ異なるレイアウトを提供します。


複合ビューでは、スマートフォン向けの UI(上段の図)で使用されている単一のビューをいくつか組み合わせて、より便利で効率的なタブレット向けの UI(下段の図)を構成します。
4. タブレットの画面用にデザインされたアセットを使用する

アプリの表示が最適になるよう、タブレットで一般的にサポートされている各解像度ごとに、アイコンや他のビットマップ アセットを用意します。特に、アクションバー、通知、ランチャーのアイコンをアイコン画像の設計ガイドに従ってデザインし、それらのアイコンを複数の解像度で用意して、すべての画面でアイコンが不鮮明になったり他の拡大や縮小の処理が適用されることなく、適切なサイズで表示されるようにする必要があります。
表 1. アイコン種類別の未処理時のアセットサイズ
解像度 | ランチャー | アクションバー | 小型、コンテキスト | 通知 |
---|---|---|---|---|
mdpi |
48 x 48 px | 32 x 32 px | 16 x 16 px | 24 x 24 px |
hdpi |
72 x 72 px | 48 x 48 px | 24 x 24 px | 36 x 36 px |
tvdpi |
(hdpi を使用) | (hdpi を使用) | (hdpi を使用) | (hdpi を使用) |
xhdpi |
96 x 96 px | 64 x 64 px | 32 x 32 px | 48 x 48 px |
xxhdpi |
144 x 144 px | 96 x 96 px | 48 x 48 px | 72 x 72 px |
xxxhdpi |
192 x 192 px | 128 x 128 px | 64 x 64 px | 96 x 96 px |
少なくとも、各アイコンおよびビットマップ アセットについて、以下の一般的なタブレットの画面解像度のうち 少なくとも 1 つに最適化されたバージョンを用意してください。
hdpi
xhdpi
xxhdpi
xxxhdpi
その他のヒント:
- アイコンをデザインする際はベクター形式を使用して、細部や輪郭の鮮明さを損なうことなくアイコンのサイズを調整できるようにします。
- 解像度ごとに固有のリソース修飾子を使用して、それぞれの画面解像度で適切なアイコンが読み込まれるようにします。
- タブレットや他の大画面のデバイスでは通常、そのデバイスの実際の画面解像度よりも 1 つ上のサイズのランチャー アイコンがリクエストされるため、ランチャー アイコンはできるだけ大きい解像度で用意しておく必要があります。たとえば、タブレットの画面が
xhdpi
の場合、xxhdpi
バージョンのランチャー アイコンがリクエストされます。
5. フォントサイズとタップ ターゲットを調整する
アプリをタブレット上で使いやすくするために、ターゲットとするすべての画面構成に合わせて、タブレット UI のフォントサイズとタップ ターゲットを調整します。フォントサイズはスタイルを指定できる属性またはサイズ設定用のリソースを使用して調整できます。タップ ターゲットは、前述のとおりレイアウトやビットマップ ドローアブルを使用して調整できます。
次の点を考慮してください。
- タブレットの画面サイズと解像度に対して、テキストが大きくなりすぎたり、小さくなりすぎたりしないようにする必要があります。対応する UI 要素に合せてラベルが適切なサイズとなること、および、ラベルやタイトルなどの要素内に不適切な改行が含まれていないことを確認します。
- 画面要素のタップ ターゲットのサイズは、48 dp(最低 32 dp)とすることをおすすめします。タブレット UI では多少の調整が必要となる場合があります。できるだけ多くのユーザーに対応するための実装戦略については、サイズの基準とグリッドをご覧ください。特定のユーザーのユーザー補助機能のニーズに対応するためには、タップ ターゲットをより大きくしたほうがよい場合があります。
- 可能であれば、小さなアイコンについては、
TouchDelegate
を使用するか、透明なボタンの中央にアイコンを配置することによって、タップできる領域を 48 dp より大きいサイズに拡げます。
6. ホーム画面ウィジェットのサイズを調整する
アプリにホーム画面ウィジェットが含まれている場合は、タブレット画面でのユーザー エクスペリエンス向上のために、次の点を考慮してください。
- タブレットの画面に合わせて、ウィジェットの既定の高さと幅、およびサイズ変更時の高さと幅の最小値と最大値を適切に設定します。
- ウィジェットを 420 dp 以上にサイズ変更できるようにして、ホーム画面の 5 行分以上(縦長または正方形のウィジェットの場合)または 5 列分以上(横長または正方形のウィジェットの場合)となるようにする必要があります。
- 9-patch 画像が正しく表示されることを確認します。
- 既定のシステム マージンを使用します。
- 可能であれば、アプリの
targetSdkVersion
を 14 以上に設定します。
7. タブレット ユーザーに完全な機能セットを提供する

タブレット ユーザーがアプリの機能を最大限に活用できるようにします。おすすめの方法は次のとおりです。
- スマートフォンの場合と同等以上の機能セットをタブレットで利用できるよう、アプリを設計します。
- 例外として、ほとんどのタブレットのハードウェアでサポートされていない機能や、ユースケースにあてはまらない機能は、アプリをタブレットで実行する場合にそれらの機能を除外するか、他の機能に置き換えることができます。次に例を示します。
- スマートフォンで電話機能を使用しているものの、現在のタブレットに電話機能がない場合は、関連する機能を除外するか、他の機能に置き換えることができます。
- 多くのタブレットは GPS センサーを備えていますが、ほとんどのユーザーは通常、タブレットを持ってランニングすることはありません。スマートフォン向けのアプリで、ユーザーの走った経路を GPS で記録する機能を提供している場合、ユースケースを考慮すると、タブレットでの実行時にこの機能を提供する必要はなくなります。
- タブレット UI で機能を除外する場合は、ユーザーが利用できないようにするか、「グレースフル デグラデーション」によって代替の機能を提供するようにします(後出のハードウェア機能についての項目もご覧ください)。
8. Android のバージョンを正しくターゲット設定する
できるだけ多くのタブレットに配信されるよう、アプリでタブレットをサポートする Android のバージョンを正しくターゲット設定します。タブレットのサポートは Android 3.0(API レベル 11)で初めて追加されました。タブレット、スマートフォン、および他のデバイスに対する統合 UI フレームワークのサポートは、Android 4.0 で追加されました。
アプリでターゲットとする Android のバージョンの範囲は、マニフェスト ファイルの <uses-sdk>
要素で設定できます。多くの場合、この要素の targetSdkVersion
属性を、利用可能な最も高い API レベルに設定することで、Android のバージョンを正しくターゲット設定できます
少なくとも、<uses-sdk>
要素をチェックして以下のように設定されていることを確認してください。
-
targetSdkVersion
が、値に 11 以上(14 以上をおすすめします)を指定して宣言されている。 -
または、
minSdkVersion
が、値に 11 以上を指定して宣言されている。 maxSdkVersion
属性が宣言されている場合は、属性の値が 11 以上である。ただし、一般にmaxSdkVersion
の使用はおすすめできません。
9. ハードウェア機能の依存関係を正しく宣言する
通常、スマートフォンとタブレットでは、センサー、カメラ、電話やその他の機能についてのハードウェアのサポートがやや異なります。たとえば、多くのタブレットは Wi-Fi 設定で利用できますが、その場合は通話機能はサポートされません。
単一の APK をスマートフォンとタブレットのユーザーベース全体に幅広く配信できるようにするために、一般的なタブレットで利用できないハードウェア機能については、アプリで要件として宣言しないようにします。代わりに、アプリのマニフェストで、以下のようにハードウェア機能を必須ではないものとして正しく宣言します。
- アプリ マニフェストで、
<uses-feature>
要素をすべて見つけます。特に、一部のタブレットで利用できない可能性のある、次のようなハードウェア機能を探します。android.hardware.telephony
android.hardware.camera
(背面のカメラ)android.hardware.camera.front
<uses-feature>
要素にandroid:required=”false”
属性を含めることで、必須ではないものとして宣言します。たとえば、以下は
android.hardware.telephony
の依存関係を正しく宣言する方法です。このようにすることで、電話機能を備えていないデバイスも含めて、アプリを広範に配信できます。<uses-feature android:name="android.hardware.telephony" android:required="false" />
- 同様に、マニフェストの
<permission>
要素をチェックして、タブレットにふさわしくないハードウェア機能を要件として暗黙指定していないか確認します。暗黙指定しているものが見つかった場合は、その機能に対応する<uses-feature>
要素を明示的に宣言し、android:required=”false”
属性を含めます。
ハードウェア機能を必須ではないものとして宣言した後、さまざまなデバイス上でアプリをテストします。アプリの使用するハードウェア機能がないデバイスでもアプリが正常に動作し、必要に応じて、「グレースフル デグラデーション」や代替機能が提供される必要があります。
たとえば、アプリで通常は GPS を使用して地域を設定する場合に、GPS がサポートされていないデバイスではユーザーが代わりに手動でアプリに地域を設定できるようにしておきます。アプリは実行時にデバイスのハードウェア機能をチェックし、必要に応じて処理することができます。
10. タブレット画面のサポートを宣言する
アプリを広範なタブレットに配信できるようにするために、アプリのマニフェスト ファイルで以下のように、サポートするタブレット画面のサイズを宣言する必要があります。
<supports-screens>
要素を宣言する場合は、android:largeScreens="false"
やandroid:xlargeScreens="false"
を指定しないようにする必要があります。- アプリで
minSdkVersion
の値を 13 未満で宣言する場合は、<supports-screens>
要素をandroid:largeScreens="true"
およびandroid:xlargeScreens="true"
の両方を指定して宣言する必要があります。
アプリのマニフェストで <compatible-screens>
要素を宣言する場合は、この要素に、アプリでサポートするタブレット画面のサイズと密度の組み合わせをすべて指定する属性を含める必要があります。ただし、可能であれば、アプリで <compatible-screens>
要素を使用することは避けてください。
11. Google Play でタブレット UI を紹介する
タブレット アプリ用に最適化された適切な UI の作成が完了したら、ユーザーにその UI のことを知ってもらいましょう。Google Play でユーザーにタブレット アプリを紹介するための主な方法を以下に示します。

タブレット UI のスクリーンショットをアップロードする
タブレット ユーザーは、アプリをスマートフォンではなくタブレット デバイスで実行した場合にどうなるかを知りたいと求めています。タブレット アプリを開発したら、タブレット UI のスクリーンショットを Google Play Console にアップロードするようにしてください。ガイドラインは次のとおりです。
- 起動画面やログインページではなく、アプリの主な機能を示します。ユーザーが多くの時間を費やすと思われる場所をすべて、スクリーンショットで示す必要があります。
- 7 インチ タブレットと 10 インチ タブレットの両方でスクリーンショットを撮影して追加します。
- 可能であれば、横向きと縦向きの両方でスクリーンショットを撮影して追加します。
- 可能であれば、画面キャプチャを使用します。スクリーンショットで実際のデバイス ハードウェアを示すことは避けます。
- 7 インチ タブレットでの UI のスクリーンショットを 8 枚アップロードし、さらに 10 インチ タブレットでのスクリーンショットを 8 枚アップロードします。
アプリの説明とリリースノートを更新する
- アプリの説明で、アプリがタブレット用に最適化された UI と、タブレット ユーザー向けのすぐれた特徴を備えていることを強調します。タブレット UI がどのように機能するかや、ユーザーにとって便利な理由などの詳細を含めます。
- アプリのリリースノートや更新情報に、タブレットのサポートについての情報を含めます。
プロモーション動画を更新する
多くのユーザーは、どのようなアプリなのかや、役立つかどうか、楽しめるかどうかなどを知るために、アプリのプロモーション動画を見ます。こうしたタブレット ユーザーにアピールできるように、プロモーション動画でアプリのタブレット UI を強調します。おすすめの方法とガイドラインを以下に示します。
- アプリがタブレット上で実行されているシーンを入れます。できるだけ効果的にタブレット ユーザーの関心を引き付けるために、タブレット UI を紹介するシーンの割合を、スマートフォン向け UI とほぼ同じにすることをおすすめします。
- 動画では、できるだけ早くタブレット UI を出します。タブレット ユーザーがスマートフォン向け UI の紹介が終わるまで待ってくれるとは考えないようにします。理想としては、動画の冒頭 10 秒以内か、スマートフォン向け UI と同じ時点でタブレット UI を出して、タブレット ユーザーの関心をなるべく早く引きつけるようにする必要があります。
- タブレット UI であることが明確に伝わるよう、手で持ったタブレット デバイス上でアプリを実行しているシーンを何カットか含めます。
- 動画内の説明やナレーションでアプリのタブレット UI を強調します。
プロモーション キャンペーンでタブレット UI を取り上げる
プロモーション キャンペーン、ウェブサイト、ソーシャル投稿、広告などで、タブレット ユーザーにアプリのタブレット UI の魅力を伝えられるようにします。おすすめの方法は次のとおりです。
- タブレット上でのアプリの使用を強調したマーケティング キャンペーンまたは広告キャンペーンを計画します。
- プロモーション キャンペーンでは、タブレット アプリをできるだけ良い状態で示します。Device Art Generator を使用すると、7 インチまたは 10 インチ タブレットで稼働するアプリの高品質のプロモーション画像を、デバイスの向き、ドロップ シャドウや画面のグレアの有無を指定して簡単に作成できます。画面をキャプチャしてドラッグ&ドロップするだけで簡単に画像を作成できます。
- オンライン プロモーションに Google Play バッジを追加して、アプリのストアの掲載情報にユーザーが直接アクセスできるようにします。バッジ作成ツールを使用して、さまざまな言語でバッジを作成できます。
12. Google Play での公開に関するおすすめの方法に従う
Google Play でタブレット アプリを配信する場合の、おすすめの方法を以下に示します。

アプリの最適化のヒントをチェックする
Google Play Console の [最適化のヒント] ページを使用すると、タブレット アプリの配信と品質の基本的なガイドラインへのアプリの対応状況を簡単にチェックできます。このページにアクセスするには、Google Play Console にログインして、[すべてのアプリ] からアプリを読み込み、左側のナビゲーションの [最適化のヒント] をクリックします。
Google Play Console は、基本的な品質基準を確認する一連のチェックを実行して、アプリの [最適化のヒント] ページを作成します。問題が見つかった場合は、[最適化のヒント] ページ内の [ToDo] の項目として通知します。
アプリをタブレット向けに最適化する開発作業を終えたら、必ず [最適化のヒント] ページにアクセスして、基本的なチェック項目に対するアプリの対応状況を確認します。問題が表示された場合は、アプリ内のそれらの問題を解決し、必要に応じて、配信用の新しいバイナリをアップロードすることをおすすめします。
[最適化のヒント] ページの [ToDo] に表示される問題がそのアプリに該当しないと思われる場合や、タブレット上でのアプリの品質に影響しないと考えられる場合は、タブレット向け設計に関するお問い合わせフォームを使用して Google までお知らせください。Google でアプリをレビューしたうえで、[最適化のヒント] ページを適宜更新いたします。
アプリのフィルタを確認する
アプリを Google Play Console にアップロードした後で、APK の [サポートされているデバイス] リストをチェックして、ターゲットとするタブレット デバイスでアプリが除外されていないか確認します。
単一の APK として配信する
すべての画面サイズ(スマートフォンとタブレット)向けに単一の APK としてアプリを公開し、Google Play の掲載情報も 1 つにすることをおすすめします。この方法には次のような重要なメリットがあります。
- ユーザーが検索、ウェブの閲覧、プロモーションなどからアプリを見つけやすくなります。
- ユーザーが新しいデバイスを入手した場合に、アプリを自動で簡単に復元できるようになります。
- 評価およびダウンロードの統計情報がすべてのデバイス間で統合されます。
- タブレット アプリをストアで個別に公開すると、デベロッパーのブランドの評価が弱まることがあります。
必要な場合は、この方法の代わりにマルチ APK サポートを利用してアプリを配信することも可能です。ただし、通常はすべてのデバイスを対象にした単一の APK を配信する方法を強くおすすめします。
タブレット向けのテスト環境のセットアップ
テストに適したハードウェア環境またはエミュレータ環境を使用して、タブレット上でのアプリの品質(アプリの中核品質とタブレット アプリの品質の両方)を評価します。
アプリの中核品質基準に対するテスト用のおすすめのテスト環境と比較して、中型サイズのタブレットや、備えているハードウェア機能やソフトウェア機能が多い(または少ない)タブレットを含めます。
表 1. 一般的なタブレットのテスト環境では、以下の表の各行に記載されているデバイスのうち 1~2 種類が、リスト内のいずれかのプラットフォームのバージョン、画面設定、およびハードウェア機能の設定で含まれます。
タイプ | サイズ | 解像度 | バージョン | AVD スキン |
---|---|---|---|---|
7 インチ タブレット | large または -sw600 |
hdpi 、tvdpi |
Android 4.0 以上(API レベル 14 以上) | WXGA800-7in |
10 インチ タブレット | xlarge または -sw800 |
mdpi 、hdpi 、xhdpi |
Android 3.2 以上(API レベル 13 以上) | WXGA800 |
フィードバックを送る方法
最適化のヒントに関するフィードバックの送信や手動でのレビューのリクエストには、タブレット向け設計に関するお問い合わせフォームをご利用ください。フィードバックを送る前に、タブレット アプリの品質ガイドラインで関連する項目をお読みください。