R8 retrace

R8 retrace は、難読化されたスタック トレースから元のスタック トレースを取得するためのツールです。マッピング ファイル内のクラス名とメソッド名を元の定義と照合することで、スタック トレースが再構築されます。

使用方法

難読化されたスタック トレースを再トレースするには、マッピング ファイルを retrace に渡します。

retrace  path-to-mapping-file [path-to-stack-trace-file] [options] 

コマンドラインでスタック トレース ファイルを指定しない場合、ユーザーが標準入力でスタック トレースを入力するまで、R8 retrace は待機します。入力が完了したら、入力ストリームを次のように終了してください。

  • Linux、macOS: control+D キー
  • Windows: Ctrl+Z+Enter キー

再トレースされた出力は、標準出力に書き込まれます。

オプション

次の表に、R8 retrace のコマンドライン オプションを示します。

オプション 必須か? 説明
--verbose × メソッド パラメータやメソッドの戻り値の型など、より詳細な情報を出力します。
--info × 診断レベルを info に設定します。詳細については、DiagnosticsHandler をご覧ください。
--quiet × 重要な情報を見逃さないように情報量を減らします。
--regex <regular_exp> × スタック トレースの行を解析するためのデフォルトの正規表現を上書きします。 たとえば、基本的なスタック トレースを解析できる正規表現は次のようになります:

(?:.*? at %c\.%m\(%s(?::%l)?\))|(?:(?:.*?[:"] +)?%c(?::.*)?)

使用上の注意

R8 retrace は、生成されたマッピング ファイルを使用して、難読化されたクラス名とメソッド名を元の定義にマッピングします。正しく再トレースされるようにアプリを圧縮する方法については、難読化されたスタック トレースのデコードの説明をご確認ください。