Android Q へのアプリの移行

Android Q では、アプリで利用できる新しい機能と API が導入されたことに加え、新たに動作が変更された点があります。ユーザーが Android の最新版をダウンロードしたときにアプリの対応が完了しているようにするためには、一定の移行手順を実行し、アプリを Android Q で実行したときの既存機能のテストを行うことをおすすめします。

このドキュメントでは、アプリを Android Q へ移行する手順を以下の 2 つの主要フェーズに分けて説明します。

  1. Android Q との基本的な互換性を確認します
  2. 既存のアプリが新しいバージョンのプラットフォームで問題なく動作することを確認します。この段階では、新しい API の使用やアプリの targetSdkVersion の変更は行いませんが、軽微な変更が必要になる場合があります。
  3. 新しいプラットフォームをターゲットとして Android Q SDK でコンパイルを行って SDK をセットアップします。
  4. 移行後もアプリが問題なく機能することを確認します。
  5. 新しい Android Q の機能や API の使用を開始します。

Android Q を実行するデバイスを準備する

Google Pixel、Pixel 2、または Pixel 3 デバイスをお使いの場合は、Pixel 向け Android ベータ版のサイトでデバイスを登録し、無線(OTA)で Android Q ベータ版を取得してください。

また、ダウンロード ページから、お使いのデバイス用の Android Q のシステム イメージを取得することもできます。適切なシステム イメージを取得したら、デバイスにシステム イメージを書き換える方法についての一般的な説明を参考にしてください。

Android エミュレータ用のプレビュー システム イメージをダウンロードすることもできます。SDK マネージャーで「Google Play Intel x86 Atom System Image」として表示されます。

Android Q との互換性を確認する

Android の最新版にアップデートしたユーザーがアップデート後も快適に既存アプリを使用できるよう、デベロッパー側でアプリの機能を Android Q でテストしておくことが重要です。プラットフォームの変更点によってはアプリの動作に影響を与える可能性があるため、調整が必要な場合はありますが、この段階では新しい API を使用したり、targetSdkVersion を変更したりする必要はありません。

互換性テストを実行する

Android Q との互換性テストの大半の部分は、アプリのリリースに向けたテストと同じタイプのテストです。この機会にアプリの中核品質ガイドラインおすすめのテスト方法も確認しておきましょう。

テストにはもう 1 つ重要な面があります。Android Q では Android プラットフォームにユーザーのプライバシーに関する新たな変更が加えられ、この変更によって、デベロッパーが targetSdkVersion を変更しなくてもアプリの動作に影響が生じたりアプリが機能しなくなったりするおそれがあります。そのため、デベロッパーがプライバシーに関する重要な変更点を確認し、変更に対応するために修正を加える場合はその修正点をテストすることが重要になります。

動作の変更点のページに Android Q で実行されるすべてのアプリに関わる動作の変更点のリストがありますのでご覧ください。

ターゲット バージョンを変更して Android Q の機能を使用する

このセクションでは、Android Q を完全にサポートするために、targetSdkVersion'Q' に変更し、Android Q で利用可能な新機能を追加する方法について説明します。

Android Q では、新しい API に加えて、targetSdkVersion'Q' に変更した際に有効になる動作の変更が導入されています。一部の動作変更によるアプリの障害を防ぐため、コードの変更が必要になる場合があります。それにはまず、Android Q をターゲットとするアプリに関する動作変更をすべて確認して、targetSdkVersion を変更する際のアプリへの影響を把握してください。

Android Q SDK を入手する

Android Q でアプリを開発するための SDK パッケージを入手するには、まず Android Studio の Canary 版(最新版)を使用していることを確認してください。詳しくは、Android Q SDK をセットアップするをご覧ください。

Android Q アプリをテストする

上記の準備が完了したら、アプリをビルドし、それからテストして Android Q をターゲットとしたときにアプリが正常に機能することを確認します。ここでも改めて、アプリの中核品質ガイドラインおすすめのテスト方法を確認することをおすすめします。

targetSdkVersion'Q' に設定してアプリをビルドする際、プラットフォーム上の特定の変更点に注意が必要です。具体的な変更点は Android Q の動作の変更点ページに記載されていますが、変更点によっては、Android Q に新機能を実装しなくても、アプリの動作に重大な影響が生じたりアプリがまったく機能しなくなったりするおそれがあります。

アプリの既存の機能が Android Q で動作することをテストし確認したうえで、新しい Android Q の機能や API を試して実装することをおすすめします。