Wear OS のマテリアル デザインは、暗めのカラーパレットを使用します。特に、アプリとタイルの背景は黒色にする必要があります。

カラーパターン

Wear OS のカラーパターンは、ベースラインのマテリアル デザインのカラーテーマに基づいて作成されています。このテーマはそのまま使用することも、アプリに合わせてカスタマイズすることもできます。

このテーマには、次のデフォルト色が含まれています。

  • プライマリ カラーとセカンダリ カラー
  • プライマリ カラーとセカンダリ カラーのバリエーション
  • 他の UI の色(バックグラウンド、サーフェス、エラー、タイポグラフィ、アイコンなどの色)

色

ダークモード

ダークモードの色はすべて、WCAG の AA 基準を満たす十分なコントラスト(すべてのエレベーションのサーフェスに適用した場合、本文に対して 4.5:1 以上)で要素を表示する必要があります。

ユーザー補助のために彩度の低い色を使用する

ダークモードでは、彩度の高い色は使用しないでください。本文と暗いサーフェスのコントラストが、4.5:1 以上という WCAG のユーザー補助基準を満たしません。また、暗いバックグラウンドに対して彩度の高い色を使用すると、ちらつきが生じて眼精疲労を引き起こすことがあります。代わりに、読みやすくするために彩度の低い色を使用してください。

図 1. カラーパレットの色の彩度が低くなると、読みやすくなります。

図 2. 暗いバックグラウンドでは彩度の高い色を使用しないでください。

プライマリ カラー

プライマリ カラーは、アプリの画面やコンポーネントで最も多く表示される色です。ベースラインのマテリアル デザイン ダークテーマは、プライマリ カラーとして色調 200 を使用しています。これは WCAG の AA 基準を満たしています(すべてのエレベーションのサーフェスで標準テキストに対して 4.5:1 以上)。

図 3. ダークモードのプライマリ パレットの例。 1. プライマリ カラー インジケーター。2. 色調のバリエーション。

セカンダリ カラー

セカンダリ カラーは、UI の特定の部分にアクセントを付けるために使用できます。ダークモードでは、4.5:1 のコントラスト レベルを満たすようにセカンダリ カラーの彩度を下げることができます。

図 4 で、1)はセカンダリ カラー インジケーター、2)は色調のバリエーションを示しています。

図 4. ダークモードのセカンダリ パレットの例。

アクセント カラー

ダークモードでは、暗いサーフェスが UI の大部分を占めます。アクセント カラーには通常、淡い色(彩度の低いパステルカラー)または鮮やかな色(彩度の高いビビッドカラー)を使用します。そうすることで、アクセントを付けた要素を目立たせることができます。アクセント カラーは、テキストやボタンなどの重要な要素にアクセントを付けるために、控えめに使用します。

アクセント カラーを見つける: カラーパレット ジェネレータを使用して、カラーテーマを作成または表示します。カラーパレット ジェネレータは色調パレット(プライマリ カラーとセカンダリ カラーから作成した、明るい色から暗い色までのバリエーション)も作成します。ダークモード用にバリエーションを選択します。

図 5 で、1)はデフォルト テーマのプライマリ カラー インジケーター、2)はダークモードのプライマリ カラー インジケーターを示しています。

図 5. ダークモードでの柔軟性とユーザビリティを高めるために、彩度の高い色調(900~500)ではなく、淡い色調(200~50)を使用することをおすすめします。

UI の大部分(背景色など)には暗めの色を使用します。明るめの色は、アクセントや UI 要素用に残しておきます。