Android Vitals

Android Vitals は、Android デバイスで Google Play アプリの技術的品質を改善するための Google のイニシアティブです。オプトインしたユーザーがアプリを実行すると、品質に関するさまざまな情報(安定性指標、パフォーマンス指標、バッテリー使用量、権限の拒否など)が Android デバイスのログに記録されます。このデータは Google Play によって集約され、2 つの方法でアクセスできます。その一つは Google Play Console を通じて Android Vitals ダッシュボードを使用する方法であり、もう一つは Google Play Developer Reporting API を使用する方法です。

デベロッパーは、すべての指標をモニターして、ユーザー エクスペリエンスが悪影響を受けていないかを確認する必要があります。特に、2 つの主な指標(ユーザーが認識したクラッシュ発生率とユーザーが認識した ANR 発生率)を優先的にモニターする必要があります。

主な指標と不正な動作

アプリの主な指標は、Google Play におけるアプリの視認性に影響します。主な指標には、それぞれ全体的な不正な動作のしきい値とデバイスごとの不正な動作のしきい値があります。これらについては後述しますが、いずれも Android Vitals に表示されます。

よくある質問

主な指標とは何ですか?

主な指標とは、Android Vitals の最も重要な指標であり、Google Play におけるアプリの視認性に影響します。主な指標は、ユーザーが認識したクラッシュ発生率ユーザーが認識した ANR 発生率です。

不正な動作のしきい値とは何ですか?

主な指標には、それぞれ 2 つの不正な動作のしきい値があります。つまり、すべてのデバイスのすべてのセッションを対象とする全体的な不正な動作のしきい値と、デバイスごとに評価される不正な動作のしきい値(スマートフォンのみ)です。これらのしきい値は Android Vitals に表示されます。

不正な動作のしきい値
Google Play でタイトルの視認性を最大化するには、このしきい値を超えないようにしてください。
全体(すべてのデバイスの平均) スマートフォン モデルごと
ユーザーが認識したクラッシュ発生率 1.09% 8%
ユーザーが認識した ANR 発生率 0.47% 8%

主な指標は Google Play におけるタイトルの視認性にどのように影響しますか?

アプリやゲームがいずれかの主な指標で不正な動作のしきい値を超えると、Google Play において、すべてのデバイスモデルでユーザーに対するタイトルの視認性が低下する可能性があります。特定のデバイスモデルで、アプリやゲームがいずれかの主な指標でデバイスごとの不正な動作のしきい値を超えると、Google Play において、そのデバイスモデルでユーザーに対するアプリやゲームの視認性が低下する可能性があります。また、Google Play により、アプリがデバイスで適切に機能しない可能性があることをユーザーに知らせる警告がストアの掲載情報に表示される可能性があります。

デバイスごとの不正な動作と全体的な不正な動作が両方とも発生する可能性はありますか?または、いずれか一方のみが発生しますか?それらが発生する場合はどうすればよいですか?

すべての組み合わせがありえます。全体的な品質を改善するには、すべてのデバイスでほとんどのユーザーに影響するクラッシュ クラスタと ANR クラスタの修正を目標にする必要があります。デバイスごとの品質を改善するには、そのデバイスで発生する最も重大なクラッシュ クラスタと ANR クラスタを修正する必要があります。両方が発生する場合、最初はすべてのデバイスで発生する最も重大なクラッシュ クラスタと ANR クラスタに焦点を絞ることをおすすめします。それにより、重要性が高いデバイスモデルでも品質が向上する可能性があります。

技術的な問題を解決するためにヘルプが必要です。何から始めればよいですか?

アプリやゲームの技術的な問題の診断と解決に着手する際に役立つさまざまなリソースを以下にまとめました。

主な指標:

ユーザーが認識した ANR 発生率
ユーザーが認識したクラッシュ発生率

その他すべての指標:

過度の wakeup
停止した部分的な wake lock
バックグラウンドでの過度の Wi-Fi スキャン
バックグラウンドでの過度のネットワーク使用
アプリの起動時間
遅いレンダリング
フリーズしたフレーム
権限の拒否

不正な動作の通知やストアの掲載情報の警告が表示されないようにしたいのですが、どうすればよいですか?

Google Play は、通常、過去 28 日分のデータを確認して、アプリやゲームの品質を評価します。Android Vitals は、28 日間にわたり不正な動作について警告します。

  • UI を定期的にチェックするか、Reporting API を使用してワークフローに直接データを組み込むことを検討してください。
  • [近日提供予定] Google Play Console で不正な動作のメール通知アラートを構成します。
  • [近日提供予定] Android Vitals は「新しい問題」をレポートします。これは、7 日間にわたりデバイスごとの不正な動作のしきい値を超えたデバイスでレポートされます。したがって、これらの問題に優先的に対処できる猶予が最大で 21 日間与えられます。

多数のデバイスで不正な動作が発生しています。これはどのように解釈すればよいですか?

デバイスのハードウェアまたはソフトウェアの特定の要素が問題の発生率に影響することがあります。そのような問題を捕捉して解決できるように、問題の発生率の高さと主要なデバイス属性(特に RAM、Android バージョン、システム オン チップなど)の間に関連がありそうな場合は、Android Vitals の新しい機能によってその旨が通知されます。また、Google Play Console の [リーチとデバイス] で関連を調べることもできます。

Android Vitals 内では、集約されたデバイス情報(インストール ベース、収益、評価、レビューなど)をワンクリックで確認できます。この情報はサイドパネルに表示されるので、表示中のページから離れる必要はありません。

デバイスの問題を修正した場合、どれくらいの期間が経過すれば警告が表示されなくなりますか?

Google Play は 28 日間の移動平均で主な指標を評価します。移動平均がしきい値を下回ると、Android Vitals は直ちに警告の表示を停止します。技術品質が改善されつつあることが Google Play のアルゴリズムによって検出された場合、ストアの掲載情報の警告はそれより早く削除される可能性があります。

問題を解決できない場合、または解決したくない場合はどうすればよいですか?

どうすればよいかを決める際は、質の低いエクスペリエンスが続く場合のコストと機会の両方を検討する必要があります。不正な動作は既存のユーザーに悪影響を及ぼし、潜在的なユーザーを獲得する機会を減少させます。デバイスごとの不正な動作を修正できない場合は、デバイスのターゲティングと除外のロジックを見直すことをおすすめします。

Android Vitals と自社またはサードパーティのソリューションで問題の件数と発生率が異なるのはなぜですか?

Android Vitals は、Google Play で技術品質を評価するための信頼できる情報源です。いくつかの理由で、Android Vitals における問題の件数と発生率が他のソースと一致しない場合があります。

  • Android Vitals の情報は、Android プラットフォームから取得され、SDK が認識できない次のイベントをキャプチャします。
    • SDK の初期化より前に発生した起動時のクラッシュ
    • Android 12 より前の ANR
  • Android Vitals は、Google Play からインストールされたアプリについて認定デバイス上で報告された問題のみをカウントします。他のデータソースは、このような制約を受けない場合があります。
  • Android Vitals は、使用状況および診断情報の共有をオプトインしたユーザーのデータのみを収集します。他のツールは、ユーザーのオプトインを必要としない場合があります。オプトインを必要とする場合でも、Android でオプトインしているユーザーとまったく同じユーザーの集合からデータを収集することはまずありません。
  • Android Vitals は、ユーザーのプライバシーを保護するため、匿名化されたレポートの作成に十分なデータを収集できた場合にのみ、ダッシュボードに指標を表示します。
  • 問題発生率の計算方法が異なる場合もあります。Android Vitals の問題発生率では、1 日のアクティブ ユーザーごとに問題(クラッシュや ANR など)の件数をカウントします。Crashlytics では、アプリ セッションごとに問題の件数をカウントします。したがって、あるユーザーが 1 日に 3 回ゲームをプレイしてクラッシュが 1 回発生した場合、Android Vitals ではクラッシュ発生率が 100% になりますが、Crashlytics では 33% になります。

データの収集方法の詳細については、Google Play Console ヘルプセンターをご覧ください。