ComplicationSlot

ウォッチフェイスには、ユーザーがウォッチフェイスの追加機能（以下「追加機能」）を追加できる「ウォッチフェイスの追加機能用スロット」（以下「追加機能用スロット」）があります。追加機能用スロットには Complication 要素が含まれています。この要素では、さまざまな追加機能タイプとウォッチフェイス モードごとに、追加機能をレンダリングする方法が定義されています。

注: ウォッチフェイスには、合計で最大 8 個の ComplicationSlot インスタンスを指定できます。

Wear OS 4 から導入されました。

構文

<ComplicationSlot x="integer" y="integer" width="integer"
             height="integer" pivotX="float" pivotY="float"
             angle="float-degrees" alpha="integer" slotId="integer"
             name="string" displayName="string" scaleX="float" scaleY="float"
             supportedTypes="string" isCustomizable="boolean"
             tintColor="argb-color | rgb-color" />

属性

ComplicationSlot には次の属性があります。

必須属性

次の属性は必須です。

x、y、width、height

要素のサイズと位置を指定する整数のコレクション。

slotId

それぞれのスロットに割り当てられる一意の数値識別子。

supportedTypes

スロットに追加可能な、サポートされている追加機能タイプのリスト。サポートされている値は SHORT_TEXT、LONG_TEXT、MONOCHROMATIC_IMAGE、SMALL_IMAGE、PHOTO_IMAGE、RANGED_VALUE、EMPTY です。複数の追加機能タイプを指定する場合はスペースで区切ります（例: SHORT_TEXT RANGED_VALUE）。

オプションの属性

次の属性は省略可能です。

pivotX、pivotY

要素が回転する中心となる 2 次元のピボット ポイント。どちらの値も浮動小数点数であり、$ [0, 1] $ の範囲に収まるように調整されます。

angle

ピボット ポイントを中心にして要素が回転する時計回りの角度。

alpha

この要素の透過性レベルを設定します。値 0 は要素が完全に透明であることを表します。値 255 は要素が完全に不透明であることを表します。

scaleX

この要素に適用する水平方向のスケーリング ファクタ。

scaleY

この要素に適用する垂直方向のスケーリング ファクタ。

tintColor

要素に色合い調整フィルタを適用します。色の指定には、ARRGB 形式（#ff000000 = 不透明な黒）または RGB 形式（#000000 = 黒）を使用します。

displayName

追加機能用スロットのローカライズされた名前に対応したリソース ID。ウォッチフェイス エディタに表示されます。

isCustomizable

ウォッチフェイス エディタで、このスロットのプロバイダをユーザーが変更できるようにするかどうかを指定します。デフォルトは TRUE です。

内部要素

ComplicationSlot 要素に含めることができる Bounding Area要素は 1 つのみです。

ComplicationSlot 要素には、サポートされている追加機能タイプごとに、1 つ以上の Complication 要素を含める必要があります。必要に応じて、ComplicationSlot 要素に複数の Complication 要素を追加すると、Variant 要素による外観の変更に対応できます。

ComplicationSlot 要素には次の内部要素も含めることができます。

• DefaultProviderPolicy
• Variant
• ScreenReader