プライバシー サンドボックスにプラットフォームを登録する

Android のプライバシー保護 API(Topics、FLEDGE、Attribution Reporting)のプライバシー サンドボックスを利用するには、デベロッパーはプライバシー サンドボックスに登録する必要があります。登録は、ベータ版リリースとデベロッパー プレビュー リリースの両方に必要です。

登録することで、API 呼び出し元や広告テクノロジーなどの組織がデベロッパー ID を確認したり、プライバシー サンドボックス API に必要なデベロッパー固有のデータを収集したりするためのメカニズムが提供されます。

登録の際、デベロッパーは次のような情報を提供します。

登録手続きが完了すると、登録アカウント ID が記載された確認メールが届きます。登録アカウント ID をアプリまたは SDK の AdServices の設定に追加することで、API の呼び出しが可能になります。登録は、登録手続きと、製品版デバイスへの登録データの配信のために時間的に余裕を持って、API 呼び出しを行う予定の少なくとも 1 か月前までに完了してください。

プライバシー サンドボックス アカウントを登録する

API 固有の設定

登録が必要となるのは、組織ごとに 1 回のみです。組織に関連付けられたサイト(eTLD+1)または SDK パッケージ名を指定します。

Topic の場合は、Topics API を呼び出す予定の SDK またはアプリのパッケージ名を指定します。登録では複数の SDK またはアプリのパッケージ名を指定できます。

FLEDGE と Attribution Reporting の場合は、サイト(eTLD+1)を指定します。両方の API を使用する場合は、FLEDGE と Attribution で同じサイトを指定する必要があります。

  • FLEDGE では、この eTLD+1 を使用して joinCustomAudience() または selectAds() の API 呼び出しで会社を識別します。
  • Attribution Reporting では、registerSource() または registerTrigger の呼び出しに使用するこのサイト内の 1 つのオリジンを指定します。
    • 将来的に、プライバシー サンドボックスではそのサイト内の複数のオリジンを使用できるようになります。

組織は複数のサイトを登録する必要はありません。複数のサイトの登録を必要とするユースケースがある場合は、お問い合わせください。

Attribution Reporting API への影響

Attribution Reporting の場合、各組織はサイトを登録した後、アトリビューション ソースやトリガーの URI として使用するそのサイト内のオリジンを選択します。次に例を示します。

  • 広告テクノロジーはサイトとして https://adtech.example を登録しています。
  • 広告テクノロジーは Attribution Reporting API を呼び出すためにそのサイト内の次のオリジンを選択しています。
    • https://adtech.example/register_source: アトリビューション ソースの URI として使用されます。
    • https://adtech.example/register_trigger: トリガーの URI として使用されます。
  • アトリビューションのスコープはオリジンによって決まり、レポートはオリジンの /.well-known/ エンドポイントに送信されます。
  • 詳しくは、以下の表、およびリクエストが「same-site」、「same-origin」、「cross-site」のいずれであるかを確認する方法についての説明をご覧ください。

アトリビューション ソースの URI

トリガーの URI

アトリビューション可 / 不可

https://adtech.example

https://adtech.example

可 - 同じオリジン

https://adtech.example/register_source

https://adtech.example/register_trigger

可 - 同じオリジン

https://adtech.example

https://www.adtech.example

不可 - 別のオリジン

https://adtech1.example

https://adtech2.example

不可 - 別のオリジン。また、これは有効な登録ではない(別のサイト)。

レポートはオリジンの /.well-known/ エンドポイントに送信される。たとえば、オリジンが https://adtech.example の場合、レポートは以下に送信される。

https://adtech.example/.well-known/attribution-reporting/report-event-attribution
https://adtech.example/.well-known/attribution-reporting/report-aggregate-attribution
https://adtech.example/.well-known/attribution-reporting/debug/report-event-attribution
https://adtech.example/.well-known/attribution-reporting/debug/report-aggregate-attribution

登録フォームの更新

プライバシー サンドボックスの登録フォームが、以下の変更を反映するよう更新されました。

  1. DUNS ナンバー:
    1. 会社または組織にすでに登録されているプライバシー サンドボックス アカウントがあるかどうかを検証するためのオプションの確認ステップとして使用できます。DUNS ナンバーが提供されている場合、今後のプライバシー サンドボックス レポートで使用される可能性があります。
    2. 組織に割り当てられている DUNS ナンバーを検索します。まだお持ちでない場合は、お問い合わせください。詳しくは、DUNS ナンバーについての説明をご覧ください。
  2. Attribution Reporting の設定
    1. 1 行に 1 つの URL(完全な URL からパラメータを除外したもの)を指定します。サーバー URL は HTTPS をサポートする必要があり、URL は同じオリジン(スキーム + ホスト + ポート)に属する必要があります。
  3. Android 版 FLEDGE の設定
    1. joinCustomAudience() または selectAds() の API 呼び出しで会社を識別するために使用する eTLD+1 を指定します。eTLD+1 は、登録で指定した他の URL と同一である必要があります。