Google Play In-App Review API を使用すると、アプリやゲームから離れることなく、Play ストアの評価やレビューの送信を促すことができます。
一般に、アプリ内レビューフロー(図 1 を参照)は、ユーザーがアプリを使用する過程のどこでもトリガーされる可能性があります。フローの中で、ユーザーは 1 個から 5 個までの星でアプリを評価し、任意でコメントを追加できます。送信されたレビューは Play ストアに送信され、しばらくすると表示されます。
ユーザーのプライバシーを保護し、API の不適切な使用を避けるため、アプリ内レビューをリクエストするタイミングと、レビュー プロンプトのデザインに関して、アプリが遵守する必要がある厳格なガイドラインがあります。
図 1. ユーザーにとってのアプリ内レビューのフロー
デバイスの要件
アプリ内レビューは、次のデバイスでのみ機能します。
- Google Play ストアがインストールされ、Android 5.0(API レベル 21)以降が搭載されている Android デバイス(スマートフォンとタブレット)。
- Google Play ストアがインストールされている Chrome OS デバイス。
Play Core ライブラリの要件
アプリ内レビューをアプリに統合するには、バージョン 1.8.0 以降の Play Core ライブラリを使用する必要があります。
アプリ内レビューをリクエストするタイミング
ユーザーにアプリ内レビューをリクエストするタイミングを決める際は、次のガイドラインに従ってください。
- 有用なフィードバックが得られるように、ユーザーがアプリやゲームを十分体験してから、アプリ内レビューのフローを開始する。
- ユーザーに過度にレビューを求めない。この方針により、ユーザーの不満を最小限に抑え、API の使用量を抑えます(割り当てに関するセクションをご覧ください)。
- 評価ボタンや評価カードを表示する前または表示中に質問をしない(「アプリを気に入りましたか?」といったユーザーの意見に関する質問や、「このアプリを 5 つ星と評価していただけますか?」といった予断を与える質問)。
設計ガイドライン
アプリ内レビューをアプリに統合する方法を決める際は、次のガイドラインに従ってください。
- カードの既存のデザインを、サイズ、不透明度、形状、その他の特性を含め、一切の改ざんや変更をせずにそのまま表示する。
- カードの上や周囲にオーバーレイを追加しない。
- カードとカードの背景を最上位レイヤに置く。カードが表示されたら、プログラムでカードを削除しないでください。カードの削除は、ユーザーの明示的な操作、または Play ストアの内部メカニズムに基づいて自動的に行われます。
割り当て
優れたユーザー エクスペリエンスを提供するため、Google Play により、ユーザーにレビュー ダイアログを表示する頻度に時間制限付きの割り当てが設定されています。この割り当てのため、短時間(たとえば 1 か月未満)に launchReviewFlow
メソッドを複数回呼び出すと、ダイアログが表示されないことがあります。
割り当ては変更される可能性があります。そのため、独自のロジックを適用し、可能な限り最適なタイミングをターゲットとして審査をリクエストすることが重要です。たとえば、API をトリガーするよう「行動を促す」オプション(ボタンなど)を設けないでください。ユーザーの割り当てがすでになくなっていて、フローが表示されず、ユーザー エクスペリエンスが破綻する可能性があるためです。このユースケースでは、代わりにユーザーを Play ストアにリダイレクトします。
アプリ内レビューをアプリに統合する
アプリ内レビューを統合する方法を開発環境ごとに示します。