Android Emulator 上でアプリを実行する

Android Emulator は Android デバイスをコンピュータ上でシミュレートします。複数のデバイスを用意しなくても、さまざまなデバイスと Android API レベルでアプリをテストできます。エミュレータには、次のような利点があります。

  • 柔軟性: エミュレータは、さまざまなデバイスと Android API レベルをシミュレートできるだけでなく、各種の Android スマートフォン、タブレット、Wear OS、Android TV デバイス向けの設定が事前定義されています。

  • 高い忠実度: エミュレータでは、実際の Android デバイスのほぼすべての機能を利用できます。電話の着信やテキスト メッセージのシミュレーション、デバイスの場所の指定、さまざまなネットワーク速度のシミュレーション、回転などのハードウェア センサーのシミュレーション、Google Play ストアへのアクセスなどを行うことができます。

  • 速度: エミュレータでは、いくつかの点で物理デバイスよりも高速かつ簡単にアプリのテストを行えます。たとえば、USB で接続されたデバイスにデータを転送するよりも、エミュレータにデータを転送する方が高速に行えます。

ほとんどの場合、テストのニーズに最適なオプションはエミュレータです。このページでは、エミュレータのコア機能と、その使用方法について説明します。

また、実機にアプリをデプロイすることもできます。詳細については、ハードウェア デバイス上でのアプリの実行をご覧ください。

エミュレータのスタートガイド

Android Emulator を使用すると、さまざまなデバイスでアプリを仮想的にテストできます。エミュレータにはデフォルトで Android Studio が付属しているため、手動でインストールする必要はありません。エミュレータの基本的なワークフローは次のとおりです。

  1. システム要件を満たしていることを確認します。
  2. Android Virtual Device(AVD)を作成します。
  3. エミュレータでアプリを実行します。
  4. エミュレータを操作します。

このページでは、仮想テスト環境の設定と確認の手順について詳しく説明します。すでにエミュレータでアプリを実行していて、さらに高度な機能を使用する準備ができている場合は、エミュレータの高度な使用方法をご覧ください。

エミュレータの問題が発生している場合は、エミュレータに関するトラブルシューティングをご覧ください。ニーズやリソースに応じて、システム要件や技術的な構成を詳しく調べ、あるいは物理デバイスを使うことをおすすめします。

エミュレータのシステム要件

Android Studio のエミュレータで最適な動作を得るには、次の仕様のコンピュータで使用する必要があります。

  • 16 GB RAM
  • 64 ビットの Windows、macOS、Linux オペレーティング システム
  • 16 GB のディスク容量

これらの仕様を満たさなくても、エミュレータは動作する場合がありますが、滑らかに動作しない可能性が高くなります。その場合は、ハードウェア デバイス上でのアプリの実行のガイダンスに沿って、実機でテストすることを検討してください。

Android Virtual Device を作成する

Android Emulator の各インスタンスは、Android Virtual Device(AVD)を使用して、シミュレートするデバイスの Android バージョンとハードウェア特性を指定します。アプリを効果的にテストするには、アプリの実行対象となる各デバイスをモデル化する AVD を作成する必要があります。AVD の作成については、仮想デバイスの作成と管理をご覧ください。

各 AVD は、ユーザーデータや SD カードなどの固有のプライベート ストレージを持つ、独立したデバイスとして機能します。デフォルトでは、エミュレータはユーザーデータ、SD カードデータ、キャッシュをその AVD 固有のディレクトリに保存します。エミュレータを起動すると、ユーザーデータと SD カードデータが AVD ディレクトリから読み込まれます。

エミュレータでアプリを実行する

Android Virtual Device(AVD)を作成したら、Android Emulator を起動して、プロジェクトでアプリを実行できます。

  1. ツールバーにある対象デバイスのプルダウン メニューから、アプリを実行する AVD を選択します。

  2. [Run] をクリックします。エミュレータを初めて起動する場合、1 分ほどかかることがありますが、その後の起動ではスナップショットが使用されるため、時間が短くなります。この時点で問題が発生した場合は、エミュレータに関するトラブルシューティングをご覧ください。

AVD にアプリをインストールすると、デバイス上でアプリを実行する場合と同じように、デバイスからアプリを実行できます。ただし、新しい変更をデプロイする場合は必ず [Run] または [Apply Changes] をもう一度クリックする必要があります。

Wear OS ペア設定アシスタント

Wear OS デバイスでアプリをテストする場合は、Wear OS ペア設定アシスタントの指示に従って、Android Studio で直接 Wear OS エミュレータを物理スマートフォンまたは仮想スマートフォンとペア設定します。詳細については、Wear OS エミュレータのペア設定アシスタントを使用するをご覧ください。

エミュレータの実行中に、コンピュータ マウスを使用してタッチ スクリーン上で指の動きを再現し、エミュレータ パネルを使用して一般的なアクションを実行できます。

コンピュータのマウスポインタを使って、メニュー項目の選択、フィールドの入力、ボタンやコントロールのクリックなど、指でのタッチスクリーン操作を再現できます。コンピュータのキーボードを使用して、文字やエミュレータ用のショートカットを入力することもできます。

表 1. エミュレータ内を移動するための操作

機能 説明
画面のスワイプ 画面上にマウスを移動して、マウスの左ボタンを押した状態で画面上をスワイプしてボタンを離します。
アイテムのドラッグ 画面上のアイテムにマウスを移動して、マウスの左ボタンを押した状態でアイテムを移動してボタンを離します。
タップ
(タッチ)
画面上にマウスを移動して、マウスの左ボタンを押してから離します。 これにより、テキスト フィールドをクリックして入力を開始する、アプリを選択する、ボタンを押すなどの操作が可能です。
ダブルタップ 画面上にマウスを移動して、マウスの左ボタンをすばやく 2 回押してから離します。
長押し 画面上のアイテムにマウスを移動して、しばらくマウスの左ボタンを押してからボタンを離します。これにより、アイテムのオプションを開くなどの操作が可能です。
入力 コンピュータのキーボードや、エミュレータの画面に表示されるキーボードを使ってエミュレータに入力できます。これにより、テキスト フィールドを選択した後に入力できます。
ピンチインとピンチアウト
Ctrl(Mac では Command)キーを押すと、ピンチ ジェスチャー マルチタッチ インターフェースが起動します。マウスが一本目の指、アンカー ポイントの反対側がもう一本目の指として動作します。カーソルをドラッグして始点を動かします。
マウスの左ボタンをクリックすると 2 つのポイントをタッチしている状態になり、ボタンを離すと両方のポイントを離します。
上下のスワイプ 画面の垂直方向のメニューを開いているときに、スクロール ホイール(マウスホイール)を使用して、目的のメニュー項目が表示されるまでメニュー項目をスクロールします。メニュー項目をクリックして選択します。

エミュレータ パネルを使用して一般的なアクションを行う

エミュレータで一般的なアクションを行うには、表 2 で説明されているように右側のパネルを使用します。

キーボード ショートカットを使用することで、エミュレータでさまざまな種類の一般的なアクションを行えます。エミュレータのショートカットを一覧表示するには、F1(Mac の場合は Command+/)キーを押して、[Extended controls] ウィンドウのヘルプペインを開きます。

表 2. エミュレータでの一般的なアクション

機能 説明
閉じる
閉じるアイコン
エミュレータを終了します。
最小化
最小化アイコン
エミュレータ ウィンドウを最小化します。
サイズ変更 オペレーティング システムのウィンドウと同様に、エミュレータのサイズを変更します。エミュレータはデバイスに適したアスペクト比を保持します。
電源
電源アイコン
クリックして画面をオンまたはオフにします。
長押ししてデバイスのオン / オフを切り替えます。
音量を上げる
音量アップアイコン
クリックするとスライダー コントロールが表示され、音量を上げることができます。再度クリックするとさらに音量が上がり、スライダー コントロールで音量を調整できます。
音量を下げる
音量ダウンアイコン
クリックするとスライダー コントロールが表示され、音量を下げることができます。再度クリックするとさらに音量が下がり、スライダー コントロールで音量を調整できます。
左に回転
左回転アイコン
デバイスを反時計回りに 90 度回転させます。
右に回転
右回転アイコン
デバイスを時計回りに 90 度回転させます。
スクリーンショットを撮る
スクリーンショット撮影アイコン
クリックするとデバイスのスクリーンショットを撮影できます。詳細については、スクリーンショットをご覧ください。
ズームモードに移行
ズームモード移行アイコン

クリックすると、カーソルがズームアイコンに変化します。ズームモードを終了するには、もう一度ボタンをクリックします。

ズームモードでのズームインとズームアウト:

  • 画面を左クリックすると 25% ずつズームインし、最大で仮想デバイスの約 2 倍の画面解像度まで拡大できます。
  • 右クリックでズームアウトします。
  • 左クリックでズームインしたい四角形の領域を選択し、ズームインします。
  • 右クリックして選択ボックスをドラッグするとデフォルトのズームに戻ります。

ズームモードで画面移動するには、Ctrl(Mac では Command)キーを押しながら、キーボードの矢印キーを押します。

ズームモードでデバイス画面をタップするには、Ctrl キーを押しながらクリックします(Mac では Command キーを押しながらクリックします)。

戻る
戻るアイコン
前画面に戻る、またはダイアログ ボックス、オプション メニュー、通知パネル、オンスクリーンのキーボードを閉じます。
ホーム
ホームアイコン
ホーム画面に戻ります。
最近
最近アイコン
(最近使用したアプリ)
タップすると最近使用したアプリのサムネイル画像の一覧が表示されます。アプリを開くには、そのサムネイルをタップします。リストからサムネイルを削除するには、左か右にスワイプします。このボタンは Wear OS ではサポートされていません。
折りたたむ
折りたたみアイコン
折りたたみ式デバイスの場合は、デバイスを折りたたんで、小さい画面構成を表示します。
開く
開くアイコン
折りたたみ式デバイスの場合は、デバイスを開いて、大きい画面構成を表示します。
メニュー Ctrl+M(Mac では Command+M)キーを押して、メニューボタンをシミュレートします。
詳細
その他アイコン
クリックすると、下の表に示すその他の機能や設定を利用できます。

エミュレータを更新する

Android Emulator を更新するには、SDK Manager の [SDK Tools] タブで [Android Emulator] コンポーネントを選択します。手順については、SDK Manager でのツールの更新をご覧ください。