Android Gradle プラグイン 3.3.0(2019 年 1 月)
このバージョンの Android プラグインには、次のものが必要です。
最小バージョン | デフォルトのバージョン | 備考 | |
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Gradle | 4.10.1 | 4.10.1 | 詳細については、Gradle のアップデートをご覧ください。Gradle 5.0 以降を使用すると、デフォルトの Gradle デーモンのメモリヒープ サイズが 1 GB から 512 MB に減少します。これにより、ビルドのパフォーマンスが低下する可能性があります。このデフォルト設定をオーバーライドするには、プロジェクトの gradle.properties ファイルで Gradle デーモンのヒープサイズを指定します。 |
SDK Build Tools | 28.0.3 | 28.0.3 | SDK Build Tools をインストールまたは設定します。 |
このマイナー アップデートでは、Android 11 でのパッケージの公開設定に関する新しいデフォルト設定と各種機能との互換性が確保されています。
詳細については、4.0.1 リリースノートをご覧ください。
3.3.2(2019 年 3 月)
Android Studio 3.3.2 をサポートするマイナー アップデートです。さまざまなバグの修正とパフォーマンスの改善が含まれています。 主なバグ修正のリストについては、リリース アップデート情報ブログの関連記事をご覧ください。
3.3.1(2019 年 2 月)
Android Studio 3.3.1 をサポートするマイナー アップデートです。さまざまなバグの修正とパフォーマンスの改善が含まれています。
新機能
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クラスパス同期の改善: ランタイム クラスパスやコンパイル クラスパスの依存関係を解決する際、Android Gradle プラグインは、複数のクラスパスにまたがって現れる依存関係に関し、それ以降の特定のバージョン競合を修正しようとします。
たとえば、ランタイム クラスパスにライブラリ A バージョン 2.0 が含まれ、コンパイル クラスパスにライブラリ A バージョン 1.0 が含まれている場合、プラグインはコンパイル クラスパスへの依存関係を自動的にライブラリ A バージョン 2.0 にアップデートして、エラーを回避します。
ただし、ランタイム クラスパスにライブラリ A バージョン 1.0 が含まれ、コンパイル クラスパスにライブラリ A バージョン 2.0 が含まれている場合、プラグインはコンパイル クラスパスの依存関係をライブラリ A バージョン 1.0 にダウングレードしないため、エラーが発生します。詳細については、クラスパス間の競合の修正をご覧ください。
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アノテーション プロセッサ使用時の増分 Java コンパイルの改善: このアップデートにより、アノテーション プロセッサ使用時の増分 Java コンパイルのサポートが改善され、ビルド時間が短縮されます。
注: この機能は Gradle 4.10.1 以降で利用できますが、Gradle 5.1 は除きます(Gradle の問題 8194 のため)。
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Kapt を使用するプロジェクト(ほとんどの Kotlin のみのプロジェクトと Kotlin-Java ハイブリッド プロジェクト): データ バインディングや retro-lambda プラグインを使用する場合でも、増分 Java コンパイルが有効になります。Kapt タスクによるアノテーション処理は、まだ増分ではありません。
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Kapt を使用しないプロジェクト(Java のみのプロジェクト): 使用するすべてのアノテーション プロセッサが増分アノテーション処理をサポートしている場合、増分 Java コンパイルはデフォルトで有効になります。増分アノテーション プロセッサの採用状況を確認するには、Gradle の問題 5277 をご覧ください。
ただし、1 つ以上のアノテーション プロセッサが増分ビルドをサポートしていない場合、増分 Java コンパイルは有効になりません。代わりに、
gradle.properties
ファイルで次のフラグを指定できます。android.enableSeparateAnnotationProcessing=true
このフラグを指定すると、Android Gradle プラグインは別のタスクでアノテーション プロセッサを実行し、Java コンパイル タスクを段階的に実行できます。
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古い API を使用する場合のデバッグ情報の改善: プラグインは、サポートされなくなった API の使用を検出したとき、その API が使用されている場所の特定に役立つ、より詳細な情報を提供できるようになりました。 追加情報を表示するには、プロジェクトの
gradle.properties
ファイルに以下を含めます。android.debug.obsoleteApi=true
フラグを有効にするには、
-Pandroid.debug.obsoleteApi=true
をコマンドラインから渡します。 -
コマンドラインから、機能モジュールでのインストゥルメンテーション テストを実行できます。
動作の変更
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遅延タスク設定: プラグインは Gradle の新しいタスク作成 API を使用して、現在のビルド(または実行タスクグラフにないタスク)の完了に必要でないタスクの初期化と設定を回避するようになりました。たとえば、「release」や「debug」など複数のビルド バリアントがあり、アプリの「debug」バージョンをビルドしている場合、プラグインはアプリの「release」バージョンのタスクの初期化と設定を回避します。
variant.getJavaCompile()
など、Variants API の特定の古いメソッドを呼び出すと、タスクの設定が必須になることがあります。ビルドを遅延タスク設定用に最適化するには、代わりにvariant.getJavaCompileProvider()
などの TaskProvider オブジェクトを返す新しいメソッドを呼び出します。カスタムビルド タスクを実行する場合は、Gradle の新しいタスク作成 API に対応する方法をご確認ください。
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特定のビルドタイプで
useProguard false
を設定すると、プラグインは ProGuard の代わりに R8 を使用して、アプリのコードとリソースを圧縮し難読化するようになりました。R8 の詳細については、Android デベロッパー ブログのこちらのブログ投稿をご覧ください。 -
ライブラリ プロジェクトの R クラス生成の高速化: 以前、Android Gradle プラグインは、プロジェクトの依存関係ごとに
R.java
ファイルを生成し、アプリの他のクラスと一緒にコンパイルしていました。プラグインは最初に中間のR.java
クラスをビルドせずに、アプリのコンパイル済み R クラスを含む JAR を直接生成するようになりました。この最適化によって、ライブラリ サブプロジェクトや依存関係が多数あるプロジェクトのビルド パフォーマンスが大幅に改善され、Android Studio のインデックス処理速度が改善される可能性があります。 -
Android App Bundle をビルドする際、Android 6.0(API レベル 23)以降を対象とするアプリバンドルから生成された APK には、デフォルトで未圧縮バージョンのネイティブ ライブラリが含まれるようになりました。この最適化によって、デバイスがライブラリのコピーを作成する必要がなくなるため、アプリのディスク上のサイズが小さくなります。この最適化を無効にする場合は、
gradle.properties
ファイルに次の行を追加します。android.bundle.enableUncompressedNativeLibs = false
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一部のサードパーティ プラグインの最小バージョンを適用します。
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シングル バリアント プロジェクト同期: ビルド設定とプロジェクトを同期することは、プロジェクトの構造を Android Studio に認識させる重要なステップです。ただし、大規模なプロジェクトでは、この処理に時間がかかることがあります。プロジェクトで複数のビルド バリアントを使用している場合は、現在選択しているバリアントに限定することで、プロジェクトの同期を最適化できます。
この最適化を有効にするには、Android Studio 3.3 以降と、Android Gradle プラグイン 3.3.0 以降を使用する必要があります。要件を満たすと、プロジェクトの同期時に、この最適化を有効にするか尋ねるプロンプトが表示されます。また、新しいプロジェクトの場合、デフォルトで最適化が有効になっています。
手動でこの最適化を有効にするには、[File] > [Settings] > [Experimental] > [Gradle](Mac の場合は [Android Studio] > [Preferences] > [Experimental] > [Gradle])をクリックして、[Only sync the active variant] チェックボックスをオンにします。
注: この最適化機能は、Java 言語と C++ 言語を使用したプロジェクトを完全にサポートしており、Kotlin にも一部対応しています。Kotlin コンテンツを含むプロジェクトでこの最適化を有効にすると、内部で全バリアントを使用するように、Gradle 同期がフォールバックします。
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不足している SDK パッケージの自動ダウンロード: この機能は、NDK をサポートするように拡張されました。詳細については、不足しているパッケージの Gradle での自動ダウンロードをご覧ください。
バグの修正
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Android Gradle プラグイン 3.3.0 で修正される問題は、次のとおりです。
- Jetifier が有効になっているにもかかわらず AndroidX バージョンではなく
android.support.v8.renderscript.RenderScript
を呼び出すビルドプロセス - 次を含む
androidx-rs.jar
によるクラッシュ: 静的にバンドルされたannotation.AnyRes
- RenderScript を使用する場合、
build.gradle
ファイルで Build Tools のバージョンを手動設定する必要がなくなりました。
- Jetifier が有効になっているにもかかわらず AndroidX バージョンではなく