ウォッチフェイスに時刻以外に表示される機能をウォッチフェイスの追加機能といいます。たとえば、バッテリー インジケーターはウォッチフェイスの追加機能です。Complications API は、ウォッチフェイスとデータソース アプリの両方で使用できます。
このドキュメントの以降の部分では、データソース、ウォッチフェイス、ウォッチフェイスの追加機能のタイプについて説明します。
ウォッチフェイスの追加機能のデータソース
ウォッチフェイスの追加機能で使用するデータ（バッテリー残量、天気、歩数など）をウォッチフェイスに提供するアプリを、「ウォッチフェイスの追加機能のデータソース」といいます。データソースは元データを提供しますが、そのデータがどのようにウォッチフェイスでレンダリングされるかには関与しません。ウォッチフェイスにデータを提供するアプリを作成する方法については、ウォッチフェイスの追加機能へのデータの公開をご覧ください。
次の図は、Wear OS by Google がソースからウォッチフェイスへのデータフローをどのように仲介するかを示しています。
ウォッチフェイスの追加機能
ウォッチフェイスは、ウォッチフェイスの追加機能のデータソースからデータを受信します。このため、元データを取得するコードを作成せずに、ウォッチフェイスの追加機能を含めることができます。データのレンダリングの仕方はウォッチフェイスが制御するため、自然な形でデザインにデータを組み込むことができます。詳細については、ウォッチフェイスの追加機能のデザインガイドをご覧ください。
ウォッチフェイスの追加機能を追加する方法については、追加機能をウォッチフェイスに追加するをご覧ください。
ウォッチフェイスの追加機能のタイプ
ウォッチフェイスの追加機能のタイプとは、ウォッチフェイスの追加機能で表示できるデータの種類、つまりデータソースから提供されるデータの種類を定義するものです。たとえば、データが主に短い文字列で構成されている場合は、SHORT_TEXT タイプを使用します。ComplicationData オブジェクトは、必ずウォッチフェイスの追加機能のタイプを 1 つ持ちます。そのタイプによって必須フィールドとオプション フィールドが定義されます。必須フィールドはデータの主な部分を表します。ほとんどのタイプは、必須フィールドから名前が付けられています。
データソースは、ウォッチフェイスとは違う形でウォッチフェイスの追加機能のタイプを使用します。
- データソースは、提供するウォッチフェイスの追加機能データのタイプ（そのタイプのうち、どのオプション フィールドを提供するかも含みます）と、何種類のタイプをサポートするかを選択します。たとえば、「歩数」ソースは
RANGED_VALUEタイプとSHORT_TEXTタイプをサポートし、「次の打ち合わせ」ソースはSHORT_TEXTタイプとLONG_TEXTタイプをサポートします。 - ウォッチフェイスに含めるウォッチフェイスの追加機能の数と、サポートするウォッチフェイスの追加機能のタイプは選択できます。たとえば、ウォッチフェイス上にあるダイヤルのウォッチフェイスの追加機能は、
SHORT_TEXT、ICON、RANGED_VALUEの各タイプをサポートし、ウォッチフェイス上のゲージはRANGED_VALUEタイプしかサポートしないことが考えられます。
さまざまなウォッチフェイスの追加機能のタイプや、各タイプでサポートされているフィールドについては、ウォッチフェイスの追加機能のタイプをご覧ください。