Watch Face Format

ユーザーがスマートウォッチをチェックする際に最初に見るのがウォッチフェイスで、Wear OS で最も使用されるサーフェスになっています。ユーザーはウォッチフェイスを使用して、スタイルとニーズに合わせてスマートウォッチをカスタマイズします。

Samsung とのパートナーシップにより作成された Watch Face Format は、ウォッチフェイスの外観と動作を構成する宣言型 XML 形式です。つまり、ウォッチフェイスの作成には実行可能コードが含まれず、ウォッチフェイス APK にはコードが埋め込まれていないということです。

Wear OS プラットフォームはウォッチフェイスのレンダリングに必要なロジックを処理するので、コードの最適化やバッテリーのパフォーマンスではなく、クリエイティブな発想に集中できます。

この新しい形式でビルドされたウォッチフェイスは、Jetpack ウォッチフェイス ライブラリを使用して作成されたものよりも、メンテナンスの手間が減り、更新が少なくて済みます。たとえば、パフォーマンスやバッテリー消費の改善、最新のバグの修正などを行うために、ウォッチフェイスを更新する必要はありません。

フォーマットについて

属性は厳密に分類されており、頻度と有効な値に関するガイドラインが用意されているため、ウォッチフェイスをゼロから作成するときに起こりうるエラー要因をほぼ回避できます。この形式を使用してウォッチフェイスを直接作成することも、ウォッチフェイスの作成をサポートするツールを作成することもできます。そのようなツールの例としてウォッチフェイス スタジオがあります。ウォッチフェイス スタジオは、ウォッチフェイスのデザインを Watch Face Format にエクスポートする機能をサポートします。

Watch Face Format には、ウォッチフェイス スタジオと同様に次のような機能が備わっています。

  • スタイルの編集: 色、背景画像、フォントなど、ウォッチフェイスをカスタマイズします。

  • グループとウォッチフェイスの追加機能: コンポーネントをグループ化して、1 回の操作でコンポーネントを制御または移動できるようにします。また、ウォッチフェイスの追加機能全体を 1 つのグループとして操作できます。

  • タグ式: 日付、時刻、バッテリー、歩数情報などのタグを追加します。

詳細

Watch Face Format について詳しくは、以下のガイドをご覧ください。

  • 設計ガイドライン: ウォッチフェイスのレイアウトとユーザー エクスペリエンスのベスト プラクティスをご覧ください。
  • セットアップ: Watch Face Format をサポートする Android App Bundle を構成します。
  • メモリ使用量を最適化する: ウォッチフェイスのレンダリング時にシステムによって消費されるメモリ量ができる限り少なくなるように、ウォッチフェイスを構成する方法について説明します。
  • XML リファレンス: Watch Face Format のファイルに含まれる個々の要素を探します。ルート要素は常に WatchFace です。
  • 公開ガイド: ウォッチフェイスを Google Play ストアにアップロードする方法を紹介します。
  • GitHub サンプル: ウォッチフェイスのサンプルを作成して、Wear OS エミュレータまたは実機にデプロイする方法を紹介します。
  • WFF とメモリ検証ツール: これらのオープンソース ツールを使用して、Google Play に送信する前に Watch Face Format ファイルにエラーがないかをチェックし、許容可能なメモリ使用量を確認します。