Android(Go バージョン)

Android オペレーティング システムは、すべての人にコンピューティングの力をもたらします。このビジョンは、データ、ストレージ、メモリなどに関する現実の制約に直面している、エントリレベルのスマートフォンのユーザーを含め、すべてのユーザーに適用されます。Android(Go バージョン)が 2017 年に初めて発表されたとき、エントリレベルのスマートフォンは全世界におけるデバイス出荷全体の半分以上を占めていました。

Android(Go バージョン)では、この点を考慮して、RAM の少ないデバイスに最適化されたエクスペリエンスを提供できるようにしています。OS の構成を見直し、重要なトレードオフを行うことで、ローエンド デバイスでの速度とパフォーマンスを向上させ、世界中の人々に高品質のスマートフォン エクスペリエンスを提供します。

Android(Go バージョン)は、価格が手頃で信頼性も高いスマートフォンとそれがもたらすチャンスによって人々に力を与えるという Google の使命を果たすことに寄与します。

Android(Go バージョン)の仕様

Android(Go バージョン)は、ハイエンド デバイスの標準よりも RAM が少ないエントリレベルのスマートフォン向けに作られたモバイル オペレーティング システムです。Android(Go バージョン)は、はるかに軽く動作し、データの使用量も少ないため、OEM(相手先ブランド製品製造企業)は手頃な価格のエントリレベルのデバイスを作り、人々に可能性を与えることができるようになります。

ハードウェアの最小要件

Android(Go バージョン)を搭載するデバイスの RAM に関する最小要件は、実行している Android のバージョンによって異なります。この要件については、次の表をご覧ください。Android(Go バージョン)デバイスの完全な機能仕様については、Android(Go バージョン)搭載デバイス向けに最適化するをご覧ください。

リリース Android 8.1
(API レベル 27)
Android 9
(API レベル 28)
Android 10
(API レベル 29)
Android 11
(API レベル 30)
Android 12
(API レベル 31)
Android 13
(API レベル 33)
最小 RAM 512 MB 512 MB 512 MB 1 GB 1 GB 2 GB

オペレーティング システムとしての Android(Go バージョン)は、上記の制約に最適化されています。Android(Go バージョン)で、アプリの優先順位を認識するカーネルを使うことで、エンドユーザー エクスペリエンスに影響を与えることなくプログラム メモリを再利用し、アプリの使用やナビゲーションをシームレスにします。

Android との違い

Android(Go バージョン)は、メインの Android プラットフォームの一部であり、Android プラットフォーム OS の一つの構成にすぎません。メインの Android プラットフォーム用に作成されたすべてのアプリは、技術的には Go でも実行できます。ただし、パフォーマンス、ネットワーク、バッテリーに関する強い制限が組み込まれていることに注意が必要です。アプリが特定のデバイスのハードウェア仕様を満たしていても、Android(Go バージョン)でサポートされていない機能を含んでいると、互換性の問題が発生する可能性があります。

以下の機能は Android(Go バージョン)ではデフォルトで無効になっています。

  • ピクチャー イン ピクチャーのサポート
  • システム アラート ウィンドウの権限(他のアプリに重ねて描画)
  • 分割画面またはマルチスクリーン ウィンドウ
  • ライブ壁紙
  • マルチディスプレイ
  • ランチャーのショートカットまたはディープ ショートカット
  • リモートビューでの画像の最大の幅と高さの縮小
  • VR モード

最新情報

Google は、翻訳、アプリの切り替え、データの保存など、エントリレベル デバイス向けのさらなるパフォーマンス最適化と追加機能によって、Android(Go バージョン)搭載のスマートフォンの使いやすさを改善し続けています。

最近の開発で追加された機能について詳しくは、「Android 13(Go バージョン): 更新とカスタマイズがより簡単に」をご覧ください。