
図 1. 従来のウェブブラウザや Android アプリでユーザーにウェブ コンテンツを公開するには、レイアウト内に WebView
を配置します。
Android には、ユーザーにコンテンツを表示する方法が各種用意されています。他のプラットフォームと同じようにユーザー エクスペリエンスを提供するには、通常、Android アプリのリンクまたは検索など、フレームワークで提供されるエクスペリエンスを組み込んだネイティブ アプリを開発することをおすすめします。また、Google Play 開発者サービスが利用可能な場合には、アプリ アクションとスライスなどの Google Play ベースのエクスペリエンスを利用することもできます。ただし、一部のアプリでは UI をより細かく制御する必要があります。この場合、WebView
は信頼できるファーストパーティ コンテンツの表示におすすめです。
図 1 は、ブラウザまたは自分の Android アプリからウェブページへのアクセスを提供する方法を示しています。WebView
フレームワークを使用すると、ビューポートとスタイルのプロパティを指定できます。これにより、すべての主要なウェブブラウザのすべての画面構成で、ウェブページを適切なサイズとスケールで表示できます。Android アプリとウェブページの間のインターフェースを定義して、ウェブページの JavaScript がアプリの API を呼び出せるようにし、ウェブベースのアプリケーションに Android API を提供することもできます。
ただし、Android アプリを開発するだけではウェブサイトの表示とはなりません。アプリに埋め込むウェブページは特に、その環境に合わせて設計する必要があります。
WebView に代わる方法
WebView
オブジェクトにより UI の制御は強化されますが、さまざまなメリットを備えた同様の機能を提供する手段が他にもあります。設定が少なくて済み、読み込み速度、実行速度、プライバシー保護が向上し、ブラウザの Cookie にアクセスできます。
アプリが次の使用例に該当する場合は、このような WebView
に代わるものを使用してください。
- ユーザーをモバイルサイトに誘導する場合は、プログレッシブ ウェブアプリ(PWA)を構築します。
- サードパーティのウェブ コンテンツを表示する場合は、インストールしたウェブブラウザにインテントを送信します。
- アプリからブラウザを起動しない場合や、ブラウザの UI をカスタマイズする場合は、Chrome のカスタムタブを使用します。
WebView
オブジェクトを使用した Android デバイス向けウェブページの開発を開始するには、次のドキュメントをご覧ください。