このページでは、Android Studio の一般的な問題と設定に関する問題を解決するためのガイダンスを紹介しています。
高密度ディスプレイ
バージョン 1.5 以降の Android Studio は、すべてのプラットフォームで高密度ディスプレイ(HiDPI モニターや Retina モニター)をサポートしています。
スケーリング ファクタの設定
Android Studio は、ディスプレイ用の倍率を次のように決定します。
- Mac
- Retina ディスプレイの場合、UI 要素はスケーリング ファクタ 200% で拡大され、画像は高解像度でレンダリングされます。マルチモニター構成でも、スケーリングが原因で画像がぼやけることはありません。サポートされるスケーリング ファクタは、100%(Retina 以外のディスプレイ)と 200%(Retina ディスプレイ)のみです。
- Windows
- Android Studio は、メイン ディスプレイの DPI 設定を使用して、UI 要素のスケーリング ファクタを決定します。画像については、スケーリング ファクタが 150% より小さい場合、通常解像度の画像が拡大されます。スケーリング ファクタが 150% より大きい場合は、高解像度の画像が適切にサイズ調整されます。
- Linux
- Android Studio は、「テキストのスケーリング ファクタ」と XWindow システムの DPI 設定を順に確認して、スケーリング ファクタを決定します。
idea.properties
ファイル内の hidpi
プロパティを編集することにより、手動で設定できます(詳細については、IDE プロパティをカスタマイズするをご覧ください)。なお、このプロパティは Mac マシンには影響しません。
このプロパティは次のように機能します。
<ph type="x-smartling-placeholder">- </ph>
hidpi=true
- DPI を 192(スケーリング ファクタ 200%)に設定します。システム設定は無視されます。
hidpi=false
- DPI を 96(スケーリング ファクタ 100%)に設定します。システム設定は無視されます。
高密度ディスプレイで UI 要素がぼやけたりモザイク状になったりする
高密度ディスプレイで Android Studio UI の 1 つ以上の要素がぼやけるかモザイク状になる場合、次の問題のいずれかが発生している可能性があります。
- ほとんどの Android Studio UI は正常に表示されているが、特定の 1 つのアイコンがぼやけるかモザイク状になる場合、または特定の 1 つの UI 要素が間違ったサイズのフォントで表示される場合、その要素はアップデートが不十分で HiDPI をサポートしていない可能性があります。[Help] > [Submit Feedback] をクリックして、バグを報告してください。スクリーンショットに加えて、システム設定に関する情報をできるだけ多くお送りください。
- Windows マシンまたは Linux マシンを使用していて、ディスプレイを 100% または 200% 以外のスケーリング ファクタに設定している場合、その設定が原因で画像が若干ぼやけることがあります。
- Windows マシンを使用していて、コントロール パネルで Windows のフォントサイズを変更した場合、画像がぼやけるかモザイク状になることがあります。 この問題は、Windows からログアウトしてログインし直すと解決します。
- マルチモニター構成で Windows 8.1 以降を使用している場合、ウィンドウをあるディスプレイから解像度(DPI)が異なる別のディスプレイに移動すると、フォントや画像に関する問題が発生することがあります(バグ 186007 をご覧ください)。 現時点では、この問題に既知の回避策はありません。
- JRE 1.8 の古いバージョンには、フォントがぼやける問題がありました(具体的には JRE 1.8.0_25-b18 amd64 です。詳しくはバグ 192316 をご覧ください)。バージョン 2.2 以降の Android Studio には、JDE を含む最新のサポート対象 JDK のバンドル バージョンが組み込まれています。この問題を解決するには、Android Studio をバージョン 2.2 以降にアップデートして、バンドルされた JDK を使用するように切り替えます。そのためには、[File] > [Project Structure] > [SDK Location] をクリックして、[Use embedded JDK] チェックボックスをオンにします。
高密度ディスプレイで UI 要素が間違ったサイズで表示される
高密度ディスプレイで Android Studio UI が全体的に間違ったサイズになっている場合は、スケーリング ファクタの設定をご覧ください。高密度ディスプレイで Android Studio UI の一部の要素が間違ったサイズで表示されるが、他の要素は適切なサイズで表示される場合、次の問題のいずれかが発生している可能性があります。
- カスタム エディタ スキームを使用している場合、エディタのフォントの表示が高密度ディスプレイの他の UI 要素と比較して小さすぎるか大きすぎることがあります。この問題を解決するには、[File] > [Settings] をクリックし、次に [Editor] > [Colors and Fonts] > [Font] をクリックして、エディタのフォントサイズを変更します。デフォルトのスキームがアクティブになっていると、エディタのフォントサイズが自動的に変更されることに注意してください(バグ 186920 をご覧ください)。
- Android Studio UI の一部の要素は適切なサイズで表示されるが、その他の要素が小さすぎるか大きすぎる場合は、問題 186923 が発生している可能性があります。 [Help] > [Submit Feedback] をクリックして、バグを報告してください。スクリーンショットに加えて、システム設定に関する情報をできるだけ多くお送りください。
プロジェクトの同期に関する問題
プロジェクトを同期しようとすると、次のようなエラー メッセージが表示されることがあります: インターネットへの接続が拒否されました(アクセス拒否: 接続)。
このエラー メッセージを解決するには、次のようにして、Android Studio の gradle.properties
ファイルにシステム プロパティ -Djava.net.preferIPv4Stack=true
を追加します。
- Android Studio で
gradle.properties
ファイルを開きます。 - 次の行をファイルに追加します。
すでに他の Gradle JVM 引数をorg.gradle.jvmargs=-Djava.net.preferIPv4Stack=true
gradle.properties
ファイルでは、このプロパティを 必要があります。org.gradle.jvmargs=-Xmx2048m -XX:MaxPermSize=512m -Djava.net.preferIPv4Stack=true
- 変更を反映するために Android Studio を再起動します。
- プロジェクトを Gradle ファイルと同期ボタン をクリックして、プロジェクトを同期します。
Windows で IDE をアップデートする際の問題
Windows では、プロセスで使用されているファイルを削除できません。IDE で組み込みのアップデート メカニズムを使用しようとすると、アップデートのインストールが拒否されて「Can't delete C:\some\path\file」のようなエラー メッセージが表示されることがあります。
この問題を回避するには、タスク マネージャーを開いて、このファイルを使用している可能性があるプロセス(Gradle デーモンなど)を強制終了します。
minSdkVersion に関する問題
Android サポート ライブラリのサポート終了バージョンを使用している場合、次のようなエラー メッセージが表示されることがあります。
:app:processDebugManifest app/src/main/AndroidManifest.xml:0:0 Error: uses-sdk:minSdkVersion 19 cannot be smaller than version L declared in library app/build/intermediates/exploded-aar/com.android.support/appcompat-v7/21.0.0-rc1/AndroidManifest.xml Suggestion: use tools:overrideLibrary="android.support.v7.appcompat" to force usage
この問題を解決するには、SDK Manager を使用して、最新バージョン(プレビュー バージョン以外)の Android サポート ライブラリにアップデートします。サポート ライブラリのセットアップの詳細については、サポート ライブラリのセットアップをご覧ください。
Android エミュレータに関する問題
Android エミュレータのトラブルシューティングをご覧ください。
ディレクトリ
Android Studio では、以下のディレクトリを使用して設定を保存し、 プラグイン、ログなどです。
Windows
- 構成(idea.config.path):
%APPDATA%\Google\AndroidStudioVERSION
- プラグイン(idea.plugins.path):
%APPDATA%\Google\AndroidStudioVERSION\plugins
- システム(idea.system.path):
%LOCALAPPDATA%\Google\AndroidStudioVERSION
- ログ(idea.log.path):
%LOCALAPPDATA%\Google\AndroidStudioVERSION\log
%APPDATA%
の例:C:\Users\YourUserName\AppData\Roaming
%LOCALAPPDATA%
の例:C:\Users\YourUserName\AppData\Local
macOS
- 構成(idea.config.path):
~/Library/Application Support/Google/AndroidStudioVERSION
- プラグイン(idea.plugins.path):
~/Library/Application Support/Google/AndroidStudioVERSION/plugins
- システム(idea.system.path):
~/Library/Caches/Google/AndroidStudioVERSION
- ログ(idea.log.path):
~/Library/Logs/Google/AndroidStudioVERSION
Linux
- 構成(idea.config.path):
~/.config/Google/AndroidStudioVERSION
- プラグイン(idea.plugins.path):
~/.local/share/Google/AndroidStudioVERSION
- システム(idea.system.path):
~/.cache/Google/AndroidStudioVERSION
- ログ(idea.log.path):
~/.cache/Google/AndroidStudioVERSION/log
各ディレクトリは次の形式で一覧表示されます。
<informal directory name>
(<IDE property>
):<default path>
。
次のように置き換えます。
AndroidStudio
は、プロダクト名に置き換えます。安定版リリースの場合はAndroidStudio
、ベータ版リリースとカナリア リリースの場合はAndroidStudioPreview
です。VERSION
は、バージョンに置き換えます。たとえば、2023.1
や2023.3
です。