緊急を要する通知を表示する

特定の状況では、アプリで継続的なアラームや着信などを使用して、ユーザーの注意を早急に引き付けることが必要になります。Android 9(API レベル 28)以前を搭載するデバイスをターゲットとするアプリでは、アプリがバックグラウンドにあるときにアクティビティを起動することで、この問題に対処できます。このドキュメントでは、Android 10(API レベル 29)から Android 13(API レベル 33)を搭載したデバイスでこの動作を実現する方法について説明します。

POST_NOTIFICATIONS 権限を追加する

Android 13 以降では、AndroidManifest.xml ファイルに次の行を追加します。

<manifest ...>
    <uses-permission android:name="android.permission.POST_NOTIFICATIONS"/>
    <application ...>
        ...
    </application>
</manifest>

作成したら、通知チャンネルを作成できます。

通知チャネルを作成する

通知チャンネルを作成して通知を適切に表示し、ユーザーがアプリの設定で通知を管理できるようにします。通知チャンネルの詳細については、通知チャンネルの作成と管理をご覧ください。

通知チャンネルは、Application クラスの onCreate メソッドで作成します。

Kotlin

class DACapp : Application() {
    override fun onCreate() {
        super.onCreate()
        val channel = NotificationChannel(
            CHANNEL_ID,
            "High priority notifications",
            NotificationManager.IMPORTANCE_HIGH
        )

        val notificationManager = getSystemService(Context.NOTIFICATION_SERVICE) as NotificationManager
        notificationManager.createNotificationChannel(channel)
    }
}

ユーザーがアプリを初めて実行すると、アプリの [アプリ情報] システム画面に図 1 のような画面が表示されます。

アプリの [アプリ情報]、[通知] 画面を示す画像。
図 1. アプリのシステム設定の [アプリ情報] 画面の [通知] セクション。

通知の権限を管理する

Android 13 以降では、ユーザーに通知を表示する前に通知権限をリクエストします。

最小の実装は次のようになります。

Kotlin

val permissionLauncher = rememberLauncherForActivityResult(
    contract = ActivityResultContracts.RequestPermission(),
    onResult = { hasNotificationPermission = it }
)
...
Button(
    onClick = {
        if (!hasNotificationPermission) {
            if (Build.VERSION.SDK_INT >= Build.VERSION_CODES.TIRAMISU) {
                permissionLauncher.launch(Manifest.permission.POST_NOTIFICATIONS)
            }
        }
    },
) {
    Text(text = "Request permission")
}

デバイスが Android 13 を搭載している場合、[Request permission] ボタンをタップすると、図 2 に示すダイアログが表示されます。

権限リクエスト ダイアログが表示されている画像
図 2. 通知権限リクエストのシステム ダイアログ。

ユーザーが権限リクエストを承認すると、アプリの [アプリ情報] セクションは図 3 のようになります。

通知権限リクエストを許可した後のアプリ情報画面を示す画像
図 3. 通知権限が付与されました。

高優先度通知を作成する

通知を作成する際は、わかりやすいタイトルとメッセージを指定します。

次の例には通知が含まれています。

Kotlin

private fun showNotification() {
    val notificationManager = getSystemService(Context.NOTIFICATION_SERVICE) as NotificationManager

    val notificationBuilder =
        NotificationCompat.Builder(this, CHANNEL_ID)
            .setSmallIcon(R.drawable.baseline_auto_awesome_24)
            .setContentTitle("HIGH PRIORITY")
            .setContentText("Check this dog puppy video NOW!")
            .setPriority(NotificationCompat.PRIORITY_HIGH)
            .setCategory(NotificationCompat.CATEGORY_RECOMMENDATION)

    notificationManager.notify(666, notificationBuilder.build())
}

通知をユーザーに表示する

showNotification() 関数を呼び出すと、次のように通知がトリガーされます。

Kotlin

Button(onClick = { showNotification() }) {
    Text(text = "Show notification")
}

この例の通知は図 4 のようになります。

優先度の高い通知を示す画像
図 4. 高優先度の通知。

進行中の通知

ユーザーに通知が表示されたとき、ユーザーはアプリのアラートまたはリマインダーについて承認もしくは却下できます。たとえば、ユーザーは電話の着信を受け入れるか拒否するかを選択できます。

電話の着信などの継続的な通知は、フォアグラウンド サービスに関連付けます。次のコード スニペットは、フォアグラウンド サービスに関連付けられた通知を表示する方法を示しています。

Kotlin

// Provide a unique integer for the "notificationId" of each notification.
startForeground(notificationId, notification)

Java

// Provide a unique integer for the "notificationId" of each notification.
startForeground(notificationId, notification);