大画面での入力の互換性

大画面のデバイスでは、キーボード、マウス、トラックパッド、タッチペン、ゲームパッドを使用してアプリを操作することが多くなります。アプリが外部デバイスからの入力を受け入れるようにするには、以下を行います。

  • 基本的なキーボード サポートをテストする(元に戻すための Ctrl+Z、コピーするための Ctrl+C、保存するための Ctrl+S など)。デフォルトのキーボード ショートカットの一覧については、キーボード アクションを処理するをご覧ください。
  • 高度なキーボード サポートをテストするTab キーと矢印キーによるキーボード ナビゲーション、Enter キーによるテキスト入力の確定、メディアアプリでの Space キーによる再生と一時停止など)。
  • 基本的なマウス操作をテストする(右クリックしてコンテキスト メニューを表示する、ユーザーがカーソルを合わせたときにアイコンを変更する、マウスホイールまたはトラックパッドでカスタム コンポーネントをスクロールするなど)。
  • アプリ固有の入力デバイスをテストする(タッチペン、ゲーム コントローラ、音楽アプリの MIDI コントローラなど)。
  • パソコン環境でアプリの魅力を高める高度な入力のサポートを検討する(DJ アプリ用のクロスフェーダーとしてのタッチパッド、ゲーム用のマウス キャプチャ、キーボードを多用するユーザー向けのキーボード ショートカットなど)。

キーボード

キーボード入力に対してアプリがどのように応答するかは、大画面でのユーザー エクスペリエンスを高める鍵になります。キーボード入力には、ナビゲーションキーストロークショートカットの 3 種類があります。

タップ中心のアプリにキーボード ナビゲーションが実装されることはまれですが、ユーザーはアプリの使用時にキーボードがあれば、キーボード ナビゲーションを期待します。スマートフォン、タブレット、折りたたみ式デバイス、パソコンでユーザー補助を必要とするユーザーにとって、キーボード ナビゲーションは不可欠です。

多くのアプリでは、矢印キーと Tab キーによるナビゲーションは Android フレームワークによって自動的に処理されます。たとえば、Button はデフォルトでフォーカス可能であり、キーボード ナビゲーションは一般的に追加のコードなしで機能します。デフォルトではフォーカス可能でないビューのキーボード ナビゲーションを有効にするには、ビューをフォーカス可能としてマークします。これは、プログラムまたは XML で実施できます。

Kotlin

yourView.isFocusable = true

Java

yourView.setFocusable(true);

代替策として、レイアウト ファイルで focusable 属性を設定する方法もあります。

android:focusable="true"

詳しくは、フォーカス処理をご覧ください。

フォーカスが有効になると、Android フレームワークはすべてのフォーカス可能なビューのナビゲーション マッピングを、位置に基づいて作成します。通常、これは想定どおりに機能し、特別な開発は必要ありません。デフォルト マッピングがアプリのニーズに合わない場合は、次のようにしてマッピングをオーバーライドできます。

Kotlin

// Arrow keys
yourView.nextFocusLeftId = R.id.view_to_left
yourView.nextFocusRightId = R.id.view_to_right
yourView.nextFocusTopId = R.id.view_above
yourView.nextFocusBottomId = R.id.view_below
// Tab key
yourView.nextFocusForwardId = R.id.next_view

Java

// Arrow keys
yourView.setNextFocusLeftId(R.id.view_to_left);
yourView.setNextFocusRightId(R.id.view_to_left);
yourView.setNextFocusTopId(R.id.view_to_left);
yourView.setNextFocusBottomId(R.id.view_to_left);
// Tab key
yourView.setNextFocusForwardId(R.id.next_view);

キーボードのみを使用して、アプリのすべての UI 要素へのアクセスをテストします。よく使用する要素は、マウス入力やタップ入力なしでアクセスできるようにする必要があります。

ユーザー補助機能を必要とするユーザーにとってはキーボードのサポートが不可欠であることに留意してください。

キーストローク

EditText、などの画面上の仮想キーボード(IME)によって処理されるテキスト入力の場合、アプリは、デベロッパーによる追加の開発作業がなくても大画面デバイスで想定どおりに動作します。フレームワークが予測できないキーストロークについては、アプリが独自に動作を処理する必要があります。これは、特にカスタムビューを使用するアプリに当てはまります。

たとえば、Enter キーを使用してメッセージを送信するチャットアプリ、Spacebar で再生を開始および停止するメディアアプリ、W、A、S、D キーで移動を制御するゲームなどが挙げられます。

ほとんどのアプリは、onKeyUp() コールバックをオーバーライドし、受け取ったキーコードごとに期待される動作を追加します。

Kotlin

override fun onKeyUp(keyCode: Int, event: KeyEvent): Boolean {
    return when (keyCode) {
        KeyEvent.KEYCODE_ENTER -> {
            sendChatMessage()
            true
        }
        KeyEvent.KEYCODE_SPACE -> {
            playOrPauseMedia()
            true
        }
        else -> super.onKeyUp(keyCode, event)
    }
}

Java

@Override
public boolean onKeyUp(int keyCode, KeyEvent event) {
    if (keyCode == KeyEvent.KEYCODE_ENTER) {
        sendMessage();
        return true;
    } else if (KeyEvent.KEYCODE_SPACE){
        playOrPauseMedia();
        return true;
    } else {
        return super.onKeyUp(keyCode, event);
    }
}

onKeyUp イベントは、キーが離されたときに発生します。コールバックを使用すると、キーを長押ししたりゆっくり離したりした場合に、アプリが複数の onKeyDown イベントを処理する必要がなくなります。キーが押された瞬間や、ユーザーがキーを長押ししているかどうかを検出する必要があるゲームやアプリは、onKeyDown イベントをリッスンし、繰り返される onKeyDown イベントを独自に処理できます。

詳しくは、キーボード アクションの処理をご覧ください。

ショートカット

ハードウェア キーボードを使用する際は、Ctrl キー、Alt キー、Shift キー、Meta キーを含む一般的なキーボード ショートカットが求められます。アプリにショートカットが実装されていないと、ユーザーがフラストレーションを感じる可能性があります。また上級ユーザーにとっては、よく使うアプリ固有のタスクのショートカットが役立ちます。ショートカットを実装することで、アプリの使いやすさを高め、ショートカットを備えていないアプリとの差別化を図ることができます。

一般的なショートカットには、Ctrl+S(保存)、Ctrl+Z(元に戻す)、Ctrl+Shift+Z(やり直し)などがあります。デフォルトのショートカットの一覧については、キーボード アクションの処理をご覧ください。

ショートカットを有効にするには、dispatchKeyShortcutEvent() を実装して、特定のキーコードのすべてのキーの組み合わせ(AltCtrlShiftMeta)をインターセプトします。特定の修飾キーを確認するには、次を使用します。

Kotlin

override fun dispatchKeyShortcutEvent(event: KeyEvent): Boolean {
  return when (event.keyCode) {
    KeyEvent.KEYCODE_O -> {
      openFile() // Ctrl+O, Shift+O, Alt+O
      true
    }
    KeyEvent.KEYCODE_Z-> {
      if (event.isCtrlPressed) {
        if (event.isShiftPressed) {
          redoLastAction() // Ctrl+Shift+Z pressed
          true
        } else {
          undoLastAction() // Ctrl+Z pressed
          true
        }
      }
    }
    else -> {
      return super.dispatchKeyShortcutEvent(event)
    }
  }
}

Java

@Override
public boolean dispatchKeyShortcutEvent(KeyEvent event) {
  if (event.getKeyCode() == KeyEvent.KEYCODE_O) {
      openFile(); // Ctrl+O, Shift+O, Alt+O
      return true;
  } else if(event.getKeyCode() == KeyEvent.KEYCODE_Z) {
      if (event.isCtrlPressed()) {
          if (event.isShiftPressed()) {
              redoLastAction();
              return true;
          }
          else {
              undoLastAction();
              return true;
          }
      }
  }
  return super.dispatchKeyShortcutEvent(event);
}

ショートカット コードを他のキーストローク処理(onKeyUp()onKeyDown())から分離することで、すべての場合に手動で修飾キーのチェックを実装しなくても、修飾キーをデフォルトで受け入れることができます。また、さまざまなキーボード レイアウトとオペレーティング システムに慣れたユーザーにとっては、あらゆる修飾キーの組み合わせが可能であれば、使いやすさが向上します。

ただし、KeyEvent.isCtrlPressed()KeyEvent.isShiftPressed()KeyEvent.isAltPressed() をチェックして、onKeyUp() でショートカットを実装することもできます。この方法では、変更されたキーの動作がショートカットというよりもアプリの動作の変更である場合に、メンテナンスが簡単になります。たとえば、ゲームで W が「前に歩く」を意味し、Shift+W が「前に走る」を意味する場合などです。

Kotlin

override fun onKeyUp(keyCode: Int, event: KeyEvent): Boolean {
  return when(keyCode) {
    KeyEvent.KEYCODE_W-> {
      if (event.isShiftPressed) {
        if (event.isCtrlPressed) {
          flyForward() // Ctrl+Shift+W pressed
          true
        } else {
          runForward() // Shift+W pressed
          true
        }
      } else {
        walkForward() // W pressed
        true
      }
    }
    else -> super.onKeyUp(keyCode, event)
  }
}

Java

@Override
public boolean onKeyUp(int keyCode, KeyEvent event) {
    if (keyCode == KeyEvent.KEYCODE_W) {
        if (event.isShiftPressed()) {
            if (event.isCtrlPressed()) {
                flyForward(); // Ctrl+Shift+W pressed
                return true;
            } else {
                runForward(); // Shift+W pressed
                return true;
            }
        } else {
            walkForward();
            return true;
        }
    }
    return super.onKeyUp(keyCode, event);
}

キーボード ショートカット ヘルパーもご覧ください。

タッチペン

多くの大画面デバイスにはタッチペンが付属しています。Android アプリは、タッチペンをタッチスクリーン入力として処理します。Wacom Intuos のように、USB または Bluetooth の描画テーブルを備えたデバイスもあります。Android アプリは Bluetooth 入力を受け取れますが、USB 入力は受けられません。

タッチペン イベントは、View#onTouchEvent() または View#onGenericMotionEvent() によってタッチスクリーン イベントとしてレポートされ、SOURCE_STYLUS タイプの MotionEvent#getSource() を含みます。

MotionEvent オブジェクトには、イベントに関する情報が含まれます。

履歴ポイント

Android は、入力イベントを一括でまとめてフレームごとに 1 回送信します。タッチペン入力では、ディスプレイよりもはるかに高い頻度でイベントが報告される可能性があります。描画アプリを作成する場合は、次の getHistorical API を使用して、最近発生した可能性があるイベントをチェックします。

パーム リジェクション

ユーザーがタッチペンを使用して描画、書き込み、またはアプリの操作を行うと、手のひらが画面に触れることがあります。タッチイベント(ACTION_DOWN または ACTION_POINTER_DOWN に設定)が、システムに認識される前にアプリに報告される場合、手のひらでの意図しないタッチは無視されます。

Android は、MotionEvent をディスパッチすることにより、手のひらでのタッチイベントをキャンセルします。アプリが ACTION_CANCEL を受け取った場合、操作はキャンセルされます。アプリが ACTION_POINTER_UP を受け取った場合は、FLAG_CANCELED が設定されているかどうかを確認します。設定されている場合は、操作をキャンセルします。

FLAG_CANCELED のみの確認はしないでください。Android 13(API レベル 33)以降では、ACTION_CANCEL イベントに FLAG_CANCELED が設定されますが、それより前の Android バージョンではフラグは設定されません。

Android 12

Android 12(API レベル 32)以前の場合、パーム リジェクションの検出は、シングル ポインタ タッチイベントでのみ可能です。手のひらでのタッチが唯一のポインタである場合、モーション イベント オブジェクトに ACTION_CANCEL が設定され、イベントがキャンセルされます。他のポインタがダウンしている場合、システムは ACTION_POINTER_UP を設定しますが、パーム リジェクション検出には不十分です。

Android 13

Android 13(API レベル 33)以降では、手のひらでのタッチが唯一のポインタである場合、モーション イベント オブジェクトに ACTION_CANCELFLAG_CANCELED が設定され、イベントがキャンセルされます。他のポインタがダウンしている場合、ACTION_POINTER_UPFLAG_CANCELED が設定されます。

アプリが ACTION_POINTER_UP でモーション イベントを受け取った場合は必ず FLAG_CANCELED をチェックして、イベントがパーム リジェクション(または他のイベントのキャンセル)を示しているかどうかを確認します。

メモ作成アプリ

ChromeOS には、登録されたメモ作成アプリをユーザーに表示するための特別なインテントがあります。アプリをメモ作成アプリとして登録するには、アプリ マニフェストに次の行を追加します。

<intent-filter>
    <action android:name="org.chromium.arc.intent.action.CREATE_NOTE" />
    <category android:name="android.intent.category.DEFAULT" />
</intent-filter>

アプリがシステムに登録されると、ユーザーはそのアプリをデフォルトのメモ作成アプリとして選択できます。新しいメモがリクエストされた場合、アプリはタッチペン入力が可能な空のメモを作成する必要があります。ユーザーが画像(スクリーンショットやダウンロードした画像など)にアノテーションを付けようとした場合、アプリは content:// URI を持つアイテムを 1 つ以上含む ClipData とともに起動します。アプリは、最初の添付画像を背景画像として使用するメモを作成し、ユーザーがタッチペンで描画できるモードに移行する必要があります。

タッチペンなしでメモ作成インテントをテストする

[TBD セクションを削除]

アプリがメモ作成インテントに正しく応答するかどうかを、アクティブなタッチペンがない状態でテストするには、次の方法で ChromeOS のメモ作成オプションを表示します。

  1. デベロッパー モードに切り替えて、デバイスを書き込み可能にする
  2. Ctrl+Alt+F2 キーを押してターミナルを開きます。
  3. sudo vi /etc/chrome_dev.conf コマンドを実行する
  4. i を押して入力モードに切り替え、ファイルの末尾に新しい行として --ash-enable-palette を追加する
  5. Esc キーを押してから :wq を入力し、Enter キーを押して保存する
  6. Ctrl+Alt+F1 キーを押して、通常の ChromeOS UI に戻る
  7. ログアウトしてから再度ログインする

シェルフにタッチペン メニューが表示されます。

  • シェルフ内のタッチペン ボタンをタップし、[新しいメモ] を選択します。これにより、空白の描画メモが開きます。
  • スクリーンショットを撮ります。シェルフからタッチペン ボタン > [画面をキャプチャ] を選択するか、画像をダウンロードします。通知に [画像にアノテーションを付ける] オプションが表示されます。これにより、画像にアノテーションを付けられる状態でアプリが起動します。

マウスとタッチパッドのサポート

一般的にほとんどのアプリは、右クリックマウスオーバードラッグ&ドロップという 3 つの大画面中心のイベントを処理するだけで済みます。

右クリック

リストアイテムの長押しなど、アプリにコンテキスト メニューを表示させるためのアクションはすべて、右クリック イベントにも反応する必要があります。

アプリが右クリック イベントを処理するには、View.OnContextClickListener を登録する必要があります。

Kotlin

yourView.setOnContextClickListener {
    showContextMenu()
    true
}

Java

yourView.setOnContextClickListener(v -> {
    showContextMenu();
    return true;
});

コンテキスト メニューの作成の詳細については、コンテキスト メニューを作成するをご覧ください。

カーソルを合わせる

マウスオーバー イベントを適切に処理することで、アプリのレイアウトが洗練されていて使いやすいとユーザーに感じさせることができます。これは、カスタム ビュー:

Kotlin

// Change the icon to a "hand" pointer on hover.
// Highlight the view by changing the background.
yourView.setOnHoverListener { view, _ ->
    addVisualHighlighting(true)
    view.pointerIcon =
        PointerIcon.getSystemIcon(view.context, PointerIcon.TYPE_HAND)
    true // Listener consumes the event.
}

Java

// Change the icon to a "hand" pointer on hover.
// Highlight the view by changing the background.
yourView.setOnHoverListener((view, event) -> {
    addVisualHighlighting(true);
    view.setPointerIcon(
        PointerIcon.getSystemIcon(view.getContext(), PointerIcon.TYPE_HAND)
    );
    return true; // Listener consumes the event.
});

最も一般的な例は次の 2 つです。

  • マウスポインタ アイコンを変更することで、要素にインタラクティブな動作がある(たとえば、クリック可能または編集可能である)かどうかをユーザーに知らせる
  • 大規模なリストまたはグリッド内のアイテムにユーザーがカーソルを合わせたとき、そのアイテムに視覚的なフィードバックを追加する

ドラッグ&ドロップ

マルチウィンドウ環境では、ユーザーはアプリ間でアイテムをドラッグ&ドロップできることを期待します。これは、デスクトップ デバイス、タブレット、スマートフォン、分割画面モードの折りたたみ式デバイスに当てはまります。

ユーザーがアプリにアイテムをドラッグする可能性があるかどうかを考慮してください。たとえば、写真エディタは写真を受け取る必要があります。オーディオ プレーヤーは音声ファイルを受け取る必要があります。描画プログラムは写真を受け取る必要があります。

ドラッグ&ドロップのサポートを追加するには、 ドラッグ&ドロップを有効にするAndroid on ChromeOS - ドラッグ&ドロップの実装に関するブログ投稿をご覧ください。

ChromeOS 向けの特別な考慮事項

  • アプリ外からドラッグしたアイテムにアクセスするには、requestDragAndDropPermissions() を使用して権限をリクエストします。
  • 他のアプリにアイテムをドラッグするには、アイテムに View.DRAG_FLAG_GLOBAL フラグを設定する必要があります。

高度なポインタのサポート

マウス入力とタッチパッド入力の高度な処理を行うアプリは、 View#onGenericMotionEvent() で、[MotionEvent.getSource()][] を使用して SOURCE_MOUSESOURCE_TOUCHSCREEN を区別します。

MotionEvent オブジェクトを調べて、次のような必要な動作を実装します。

  • 移動によって ACTION_HOVER_MOVE イベントを生成する。
  • ボタンによって ACTION_BUTTON_PRESS イベントと ACTION_BUTTON_RELEASE イベントを生成する。getButtonState() を使用して、すべてのマウスボタンとトラックパッド ボタンの現在の状態を確認することもできます。
  • マウスホイールのスクロールによって ACTION_SCROLL イベントを生成する。

ゲーム コントローラ

大画面の Android デバイスの中には、最大 4 つのゲーム コントローラをサポートするものもあります。標準の Android ゲーム コントローラ API を使用してゲーム コントローラを処理します(ゲーム コントローラをサポートするをご覧ください)。

ゲーム コントローラのボタンは、一般的なマッピングに従って一般的な値にマッピングされます。ただし、すべてのゲーム コントローラ メーカーが同じマッピング規則に従っているわけではありません。各種の一般的なコントローラ マッピングをユーザーが選択できるようにすると、エクスペリエンスを大幅に向上させることができます。詳しくは、ゲームパッド ボタンの押下を処理するをご覧ください。

入力変換モード

ChromeOS では、デフォルトで入力変換モードが有効になっています。ほとんどの Android アプリの場合、このモードはパソコン環境で想定されるとおりに動作します。たとえば、タッチパッドでの 2 本指スクロール、マウスホイールによるスクロール、未加工のディスプレイ座標のウィンドウ座標へのマッピングなどが自動的に有効になります。通常、アプリ デベロッパーはこうした動作を実装する必要はありません。

カスタムの入力動作をアプリに実装する(たとえば 2 本の指でタッチパッドをつまむカスタム操作を定義する)場合や、アプリが想定する入力イベントが入力変換によって提供されない場合は、Android マニフェストに次のタグを追加することにより、入力変換モードを無効にできます。

<uses-feature
    android:name="android.hardware.type.pc"
    android:required="false" />

参考情報